mixiユーザー(id:11073381)

2023年06月04日20:36

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一番好きなのは?などという問いは、、

どんな分野でも「一番好きなのはどれですか?」という問いかけを受ける事が多いような気がする。僕自身気移りが激しいのか、そんな問いに答えるのは難しい。せめてもう少し問いを具体化・細分化して貰えれば答えやすくなるんだろうが。

鉄道や鉄道模型の世界でもそういう問いをよく訊かれる。一番好きな機関車は?なんて訊かれても、、今日はこれかな、明日は判んない、1時間後には違う事を言いそうだし、、ただ、定番のトップ10くらいなら何とかなるかも。ということで、最初は常にトップ5に入っている機関車、フランス国鉄SNCFの242.A.1。
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これは多分欧州で最強の機関車で最高レベルの設計。蒸気機関車の燃焼・排気系デザインに大きな革新をもたらした設計者アンドレ・シャプロンの設計。1932年に製造されたフランスETAT鉄道の241-101を改造したもので、1943年製。その後設計だけで終わってしまった新型蒸気機関車群のプロトタイプ。
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3気筒複式で最高出力は4000馬力以上。動輪径は1950mm。試験運転での最高速は160kmh弱。ドイツの有名な01型(2気筒単式)が2000馬力程度、戦後改造された3気筒単式の01.10型で2350馬力だから全くレベルが違う。勿論狭軌鉄道である日本の国鉄最大のC62型の1600馬力は比較にならない(比較出来ない)。

模型はスイスのLemaco社が韓国のSHS社(のはず)に2001年製造させたもので、非常にクリーンで精密に出来上がっている。模型としても大変良く出来ていると思う。
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改造の元ネタになったのはこの機関車。3気筒単式だったが、性能は今ひとつだった。
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模型はスイスのMetropolitann社が1985に日本のフジヤマ社に製造させたもの。フジヤマなんてふざけた社名だと思われるかもしれないが、戦後アメリカに模型を輸出するに当たっては、まぁ妥当な名前だったんだろう。日本には多数の小さな鉄総模型メーカーがあって、主に米国への輸出で仕事をしていた。フジヤマは極めて優れた模型を製造したメーカーの一つ。

シャプロンは新世代蒸気機関車群を計画しており、1E2型重量貨物機は設計が終了していたが、電化を推し進めようとしていた中央の圧力で実現しなかった。ざんねーん。

この242.A.1は実物、模型共に素晴らしい。間違いなく最も気に入っているものの一つ。
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