どうかと思うよ！？　マジで

　ＷＢＣで見事優勝を果たした日本チーム監督の栗山英樹さん。
　彼はかつて、元女子アナの福島弓子さん(現イチロー夫人)とお付き合いされていたが、婚約寸前に破局した過去がある、というどうでもいいような記事をネットで読んだ。その記事には破局の原因が栗山英樹さんと元女子プロテニスプレーヤーの伊達公子さんとの関係が露見したことにあったとも書かれていた。・・・まぁ、これもどうでもいい。

　ぼくにとっては栗山英樹さんも、福島弓子さんも、伊達公子さんも、もちろんイチローさんもまったく興味も無いし、どうでもいいことなのだから。
　ただ、その報道を目にしたとき、ひとつ思い出したことがあった。
　
　ぼくがまだ30代半ばの頃、お仕事で「ぴあ」の女性社員と電話で伊達公子さんのポスターについて打ち合わせをしていると、その女性社員から「笹川さん、イダチキミコさんの立ち位置をもう少しだけセンターに寄せたいのですよ。何とかなりますかね？」と言われたことがあった。
「・・・はぁ？　イダチキミコさんの立ち位置をもう少しセンターにですか？」とぼくは反応しながらも、この女性は明らかに「伊達公子」を「イダチキミコ」と読み間違えているな、と思った。
　その誤りを彼女に指摘しようか？　と一瞬迷ったが、そんなことをぼくから指摘されたらさぞかし彼女も恥ずかしいだろうな？　と考えて言うのをやめた。
　そしてぼくは死ぬほど可笑しいのを我慢しながら電話中は努めて平静さを装った。そして電話を終えると、大声を上げて泣きながら笑った。

　イダチキミコ！？　ナンだよ、それ！　野生動物のイタチじゃねぇんだよ(爆)。危うく電話口で笑い死ぬところだったぜ。勘弁してくれよな。・・・まったく。

　・・・その後ぼくは、「伊達政宗」のことを「イダチマサムネ」と敢えて読み、ウケを狙うクズのような男になった。