mixiユーザー(id:12569023)

2023年03月13日10:11

21 view

人生意気に感ず「3・11を振り返る。貞観地震の教え。原発に適地はない」

◇「サンテンイチイチ」と言い続けて12年が過ぎた。3月11日午後2時46分、鉛のような雲が立ち込めた東の方角から轟音と共に激しい揺れが伝わってきた。私はこの異変を小坂子町公民館で遭遇した。この公民館は、私の最後の県議選の事務所予定地であった。ここで当選を果たしその4年後に私は政治の世界を去った。
 先日、ある記者に「引退後もいろいろ活き活きやってますね」と訊かれ、「束縛がなくなり、魚が小さい池から海に飛び出したようです」と言ったらこれがそのまま記事になった。この記事で私が主催者代表として実施する県議選の公開討論会が触れられた。
 公開討論会がうまくいって私は司会を務めた降旗さんと昔のことを振り返った。この女性はかつて幾つもの私のイベントで司会をされたのだ。昔を語り合ううちにある懐かしい出来事に及んだ。元東大総長林健太郎先生が私の応援で県民会館に駆けつけられた時の司会者もこの人だったのだ。私は林先生のゼミ生だった。手弁当で駆けつけた先生は歴史を活かす政治家になれと励ましてくれた。先生の死後、私は奥様の計らいで先生の多くの蔵書を頂いた。書斎のその書物は先生が「やっているか」と語りかけているように感じられる。光陰矢の如しである。
◇「3・11」から12年を迎え改めて過酷事故は人災だったこと、歴史は嘘をつかないことを痛感する。東北大学の学者は869年の貞観地震の堆積層の調査研究から大津波が繰り返し襲った事実を科学的に突き止めたその結果を学会に発表した。3・11が迫る中での警鐘を政府や東電は正面から受け止めることをしなかった。私は3・11を迎えて改めて「福島原発事故独立検証委員会」の報告書を読んだ。政府はエネルギー危機に際し簡単に原子力のエネルギー政策を転換したがこの報告書に示された事実を真正面で受け止めているのか問いたい。更に大規模な巨大地震が迫っている。3・11を迎えて多くの被災者があの日のことを証言している。あの複合災害の死者行方不明者は2万2,212人に達した。これら犠牲者の声なき声に耳を傾けねばならない。迫り来る南海トラフ型の被害想定は桁違いである。この地震、そして津波を前に各地の原発は風前の灯ではないか。最大の原発、柏崎原発の新たな危険性が指摘されている。「原発に適地はない」という専門家の叫びが聞こえる。Eテレで「原発に抗い続けて」を観た。福島の住職の原発と闘う姿に胸を打たれた。(読者に感謝)

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年03月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031