mixiユーザー(id:12569023)

2023年03月02日10:15

28 view

人生意気に感ず「コロナの終息と昔のスペイン風邪。驚くべき死後再審が」

◇県内コロナ感染者は凸凹はあるものの着実に減っているようだ。先月の27日の感染者が44人と報じられた時はトンネルを抜けた気分になりほっとした。感染者の数だけでなくウイルスの質も弱い方向に変化しているのだろうと想像する。ウイルスのレベルをインフルエンザと同じ扱いにすること、つまり感染症法上の5類への移行を5月8日とすることは先に発表されていた。私たちの関心は医療体制がどう変化するかである。政府が発表する見直し案が明らかになった。それによれば現在は無料となっている検査や陽性判明後の外来診療は患者の負担となる。入院費も自己負担を原則とするが高額となる場合は9月末まで月に最大2万円を軽減し、高額の薬は従来通り無料にするという。
 私は昔のスペイン風邪の終息過程を思い出す。第一次世界大戦中に全世界に蔓延し多大の被害を出した今日でいう新型ウイルスである。県議時代、議会で新型コロナの襲来を予想し警鐘を鳴らしたのだ。その時は3年間をピークにしてほぼ消滅するまでに数年かかった。今日とは様々な状況が異なるから単純に比較はできないが、ウイルスという生物のしたたかさからすれば完全に姿を消すまでになおしばらくかかることを覚悟しなければならない。
 私たちは生活習慣を整え心身の健康を維持して免疫力のアップに努めねばならない。
◇驚くべき司法界の出来事が報じられた。死後再審が認められたことだ。再審はかつて針の穴をくぐるより困難と言われた。司法判断の安定から一度確定した判決のやり直しは例外中の例外とされたのだ。しかし裁判も人間のすることで誤りは存在する。冤罪の可能性は常にあった。その後、DNA鑑定など科学の力で証拠を分析する方法が事態を大きく変えることになった。その究極の課題が死後の再審である。有罪判決を受けた被告が死んだ後に冤罪を示す証拠が発見されたらどうするかという問題である。今回は強盗殺人罪で無期懲役の元被告である。元被告の死後に遺族が死後再審を請求していた。そして高裁が死後再審を認めたのだ。
 従来論じられてきた死後再審の最大の課題は死刑執行後の再審である。今回無期懲役で認められたことは死刑についても再審があり得ることを意味する。これは、死刑制度の賛否を論ずる場合の重要な論点である。私は基本的には死刑制度に反対である。人命を尊重し、「残虐な刑罰は絶対に禁ずる」のが憲法の原則だ。近い将来死刑はなくなると思うが、それに一歩近づく死後再審を重く受ける。(読者に感謝)

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年03月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031