なんだか判った！ような気がする

　YouTubeはしつこく先の大戦に関連する動画を送って来る。先の大戦で我が国は悪い事はしていないのだ、という旨の愛国心に満ちたサブスクの広告付きだ。
　たしかに私はゼロ戦大好きだ。あんなにも美しい飛行機は現在に至るまで他に無いと思う。次点でF16かな？
　先の大戦で我が国が悪い事はしていないというのも大旨合意だ。何が悪かったといえば負けた事だ。

　つまり戦後のGHQが行った施策は実に正しかったという事だ。GHQの目的は二度と日本が西欧に刃向かわないようにすること。現時点では成功している。
　どういう事か？それは大戦時の日本の悪癖を残したまま、愛国心を奪う事だ。国民は無気力・無関心になり工業技術だけ西欧を凌駕するようになる。やがて市場経済の自然な振る舞いとして労働力を海外に求め国内の産業は空洞化した。だから円安になっても経済が活性しないのだ。
　愛国心については前述のYouTube動画やサブスクで復旧が盛んだ。だが私はそれに違和感を覚えずにいられなかった。それが判った気がする。

　もう一度言うが、何が悪かったといえば負けた事だ。日本人の人情とか公共心は美徳であることに異論はないが西欧の哲学とか論理性とかをもっと学ぶべきではないだろうか？
　明治維新後に我が国が西欧から学んだのは理系の事ばかりだ。その結果、戦後も技術大国としての地位を築いた。しかるに文系の人々はどうだろうか？プログラマーとして理系な就職先になったり、営業職に回されたりしている。
　今ふと思った事を書いたに過ぎないから、これが日本の悪癖なのかは判らない。ともあれ現在、日本が負けているのならば悪癖を改めなければならない。

　私が今感じている悪い感じは日本に限った事ではないのかもしれない。資本主義とか民主主義がやばい。リバタリアニズムとか加速主義とか。ソ連や北朝鮮がベールに包まれていた冷戦時代が今より良かったのではなかろうか？共産主義に対抗するというタガが外れて今や資本主義のやりたい放題だ。マルクスが危惧していた時代に逆戻りしている。私はマルキシストではない。マルクスの意見は一部で合っているけど一部で間違っていると思う。
　じゃあ、どうすればいいのか？と問われればわからない。だが、これからの世の中をより良い世界にするのは全人類の義務ではなかろうか？てか、そうしなければ悪い世の中で生活しなければならない自分に返って来る。気づいていない人もいそうだから、こうして書いている。
「情けは人の為ならず」
　誤解している人が多いと聞いた。正しくは情けは結局自分の為になるのだ。全体を考えなければいけない。自分の周りだけ良くなっても全体が悪ければ、やがて自分も悪くなる。