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2023年02月12日23:11

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映画「バビロン」★

2023年2月12日劇場鑑賞

長かった、ラ・ラ・ランドのデイミアン・チャゼル監督が二匹目の泥鰌を狙って見事に玉砕した印象です。
狂乱のパーティーシーンは最高でしたが、結論というか広げた風呂敷畳み切れずに尻切れトンボになってしまったのは残念でした。
なお、映画冒頭の象を積載したトラックを押す人の身体に象の糞尿が浴びせられるシーン、この映画のイメージを体現していたと考えます。

物語は、ハリウッド黎明期から黄金期にかけてのアレコレを描いた作品です。

3時間5分はとにかく長い、映画の歴史は100年以上あるので短いとも言えるけど、本編は無声映画の終わり、トーキー映画の始まりが舞台なので、もう少し短くしてほしかったです。
無声映画の撮影現場が壮絶で、浮浪者をかき集めて戦争映画の群衆シーンを撮影し、演技ではなくあちこちで本当に負傷または戦死者多数、スタッフも巻き込まれ事故死したりとブラックな笑える良いシーンでした。
それと、オーケストラのBGMで役者の気分を盛り上げる演出等、昔の映画作りは大雑把で勢いがあって楽しかったです。
逆に、トーキー映画の撮影現場もそれはそれで過酷で、音を漏らせないので完全防音のセット内で撮影しなければならないうえに、カメラは防音室の中にセットするためサウナ状態でカメラ技師が頑張る感じですし、音を拾うマイクの位置は変えられないため、役者を上手くカメラの下に立ってもらわないと音が拾えず、しかも繊細なマイクなので声量もちょうど良い塩梅でないと音が拾えない。また、室内で光源を確保するため役者は化粧が落ちるほど熱いライトの下で演技することを強いられる窮屈な環境でした。

この映画、権利の関係で字幕の一部が無いとのアナウンスが最初にあるのですが、正直意味分からなかったです。※後で確認したら劇中引用されたミュージカル映画の場面らしいです。

低俗と卑下された映画が、永遠に残る芸術として昇華したんだよという終わり方は美しいと感じるかもしれませんが、正直説教臭くて好みではありませんでした。
どちらかというと、(冒頭パーティーにおける)マーゴット・ロビーのダンスシーンの方がずっと観ていたいです。

映画の出来は良いとは言えませんが、パーティーシーンは最高でした、お勧めです。
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