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2023年01月11日21:20

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ジモティで自転車を買ってしまう、という正月明けのハプニング

 111。1月11日の水曜日、朝から快晴。
 朝刊をぱらぱらめくっていると、JRの全面広告があって、3月18日以降、普通乗車券は普通運賃+鉄道駅バリアフリー料金の10円が加算された運賃改定となることが告知されていた。定期券も同様、月280円アップ。別に異論はない。
 もし今年度から所得税や県民税などで、防衛費予算の倍増を国民にご負担していただくため、一人年間一律8万円の増税とします、という政策決定がなされたら、防衛予算の増額に6割近い支持の日本国民は、「異論はない」ということになるのだろうか。私は断乎反対する。富士山麓で自衛隊が実弾演習を伴う訓練の音を聞いているだけで、バカバカしいと吐き捨てる自分がいる。この手の実弾演習だけで国民一人あたり7千円を負担しているらしい。こんなお金は、年収5百万円以下の家庭の子どもの高校・大学授業料に充てるほうがいい。増税しなきゃ教育予算が足りないのであれば、「未来税」とでも名づけて20歳以上の国民全員から1万円を徴収すればいい。
 さて、日記を書く時間がなかった3日間は、めまぐるしい時間の連続だった。

 1月8日、3連休の中日。
 昨年12月から懸案であった(某元国会議員の翻訳企画の)企画書書きを再開。だいたいの中味はテキスト化しているので、あとは仕上げるだけなのだが、受け取る版元側が1分か2分で内容を理解してもらえるようなレベルじゃないと、話にならない。が、抽象度が高くストーリー自体が難解な小説なので、梗概がどうしたってわかりにくい。どうしたものだろう。
 が、悩んでいる時間が長いといいものが出来る、というワケではない。とまれテキストをビジュアル化するべく、デザインに腐心しながら進めてみる。私の力ではこんなものか、と半ば諦念。8割くらいまで出来た段階で、翌日回しにした。
 で、気晴らしに、パンクして使えなくなったミニベロ(小径の自転車)を再生するべくYouTube動画を参考にいじってみた。が、やっぱ自分の力では無理な様子ゆえ、地元密着フリマの「売ります・あげます」に出品するべく、写真を撮った。
 5分後、とっとと説明文&写真をアップした。ゼロ円にしようか、1円にしようか(笑)。自分的にはこの2択。どうせ引き取り手は現れないだろう。願わくば現代アート作家からオファーが来ないだろうか、などと夢想。
 1時間後、フリマサイトを覗いてみたら、意外にも5人の人が手を挙げていた。うち一人は学生だったので、彼とメッセージのやり取りをした。残りのかたのうち、お一人にもメッセージを書いた。テンプレではなく、なぜ欲しいのかを真面目に説明していたから。
 学生とはその後3往復、メッセージを交換。しかし、このミニベロはアルミじゃなくてスチールなので、旅先に携行するのは重くてつらいぞぉ、もっと軽くて走りやすい自転車にしなさい、と思う。
 夜の9時半頃、別のフリマサイトで、おおっという自転車が売りに出ていた。逗子での引き渡しというのは私にあっては好条件だ。で、コメント欄に「見に行きたいです」と書き送ったら、「いきなりですが、明日の午前中ならどうぞお越しください」と返信が入った。ソッコーで「行きます」ということに。

 1月9日。3連休の最終日。実にいい天気。念入りに家中の掃除をする。1時間くらいかかった。で、mixiやYahoo!ニュースをチェックしたのち、待ち合わせの東逗子駅へ。
 試乗させてもらった。うん、とても走りがいい! ボディもまあまあ綺麗だし、売価にも納得できる。しかし、チェーンの錆び具合を見て、この人は割とだらしない性格だろうな、と思った。マジで売る気なら、クレ556とブラシでささっと綺麗に磨けばいいのに。それでも買う気=60パーセント、買わない気=40パーセント。
 しばし彼の前で佇んで熟考した。
「自転車を捨て、自転車を買う」という方針を立てたのはたった1日前だ。ここは一つ、「買う意志はほぼ決まったが、いったん戻って再考します」という返事をしたほうがよかろう、彼には申し訳ないけど。
 頭を下げて、今日のところはまた電車で帰ります、と言って、別れた。
 昼食後、気持ちをニュートラルにするべく、小一時間ほど本を読んだ。で、昨日書いていた企画書に加え、元国会議員の挨拶文を代筆してみた。彼は日本語使いが下手なので、私が綴ったほうが数倍、よくなる。
 手紙を書き終えたところに、元国会議員からメールが届く。あまりのタイミングの良さに驚く。
 ソッコーで、企画書のみならず手紙の代筆文をメール添付で返信。ふう、ずっと気がかりだったことをなんとか松の内に終えられてよかった、と安堵した。しんどいことをいたずらに延ばすと、ストレスが3倍にも4倍にもなるのでいけないな。
 私のボロいミニベロを欲しい、という人が新たに1人加わった。
 そして、返信をしておいた感じがいい人からは、「学生さんの手に渡らなければ、どうか自分に譲ってください。ちょうど今、青森からリンゴが届いたので、それをお土産にうかがいます」なんてメッセージが届いていた。
 夜の閉店間際のブックオフへクルマで行く。今日までが2割引だから(笑)。

 1月10日火曜日。
 元国会議員とメールのやり取り。
 詩人全集の仮案を再度、チェック。
 庭掃除をしたり、散歩したり、野菜直売所へ行ったりしていると、あっと言う間に日が暮れ始めた。
 夕ごはん前、学生ではなくリンゴを土産にうかがいますの人に売ろうと決め、メッセージを入れることにした。早く処分してしまいたいから。この人はこれまで何台もの中古自転車を売っている。業者なのだろうか、それとも副業でやっている?
 念のため、彼が今、売りに出している自転車を見てみた。
 ええっ、今日、こんな自転車を出品したのか? 
 なんとなく知ってる自転車だ。ルイガノ(LOUIS GARNEAU )のマウンテンバイク(もしくはシティバイク)。街中でよく見かける。そう言えば、私が借りている駐輪場にも2台か3台、ルイガノの自転車があったはずだ。
 駐輪場へ見に行ってみた。あった! 念のため、ルイガノの綴り、品番(?)などをメモして自宅に戻り、リンゴの彼の出品自転車と見較べてみた。
 やっぱり同じだった。
 その自転車の所有者はたぶんあの一家だろう。見当はつく、
 夕ごはんを食べたあと、その所有者の家に行き、事情の詳細を明かさないものの「数分でいいから試乗させてください」と依頼すると、もちろんかまいませんと許可を得た。
「ルイガノ、とてもいいですよー。うちは3台ともルイガノなの」
 で、お言葉に甘えて数分、試乗した。
 この自転車は小学校6年の女の子用なのでタイヤ口径は24インチ、リンゴの彼が売りに出したのは26インチ。あとのメカニカルなものは全く同じなので、だいたいは想像がつく。
 ルイガノは3台所有したいほどにいいブランドなのだろうか?
 帰宅後、リンゴの彼にメッセージを送った。
「私のボロ自転車はあなたにあげます。1円ではなく無料でいいです。一つ質問ですが、まだルイガノ、売れてないですか? それなら私が買います」
 ええ、おまえ、何ぬかしてんの、マジ買う? 
 彼にメッセージを送って入浴。
 風呂あがりにカフェインレスのコーヒーを淹れて飲んでメッセージチェックしたら、彼から「明日の午後3時以降に行きます。ルイガノは引き合いがありましたが、あなたを第一候補にしますから、持参します」という返信があって、さらに「もしよかったらこれからうかがいましょうか? 渋滞がないので」という追伸メッセも入っていた。
 冗談かよ、と思いつつ、「マジで今夜を希望していらっしゃるなら、私はいいですけど、夜の10時になっちゃうスケジュールなんて可能なの?」と返信したら、すぐに返事が来た。
「これからルイガノを車に載せて鎌倉に向いて走ります。待ち合わせ場所を指定してください」
 それから50分後、彼と会い、ボロ自転車を渡し、ルイガノのマウンテンバイクもどきのシティバイクを手に入れた。
 午後10時を過ぎ、気温零度かと思うほどに寒い下、彼にお札を入れた封筒と譲渡証明書を渡し、彼からルイガノの譲渡証明書をもらった。
 あまりの寒さに歯の根が合わなかった。
 今朝、起きてすぐにそのルイガノを見た。取り引きした場所は暗くて状態がよくわからなかったし、試乗100メートルで即決したので走りも確かめたい。
 朝食後、空っぽにしたリュックを背負って、逗子駅前のスーパーを目指してルイガノのペダルを漕いだ。気分いい。
 これがいい性能なのかイマイチなのか、私はサイクルニストではないのでよくわからない。一昨日にお断りした自転車との差さえわからない。
 タイヤ前輪後輪、シート、ハンドルの握り部分などが新品に交換されているし、ブレーキやギアの調整も彼はプロだからやっている。その意味では安心だ。さらに、彼から朝いちばんで、「昨日はありがとうございました。鎌倉を再訪して、今度は珈琲を一緒に飲ませてください」とメッセージが届いていた。別れ際、ホントならお茶したいくらい、なんて私が言ったものだから。
 まあ、こういう売買と言うか、リアルがあっていい。
 軽はずみな私らしい正月明けになった。
 
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