いままで撮れなかった被写体だ。こいつは動くからマニュアルフォーカスのマクロレンズでは撮影不可能だった。マクロレンズこそオートフォーカスだ。
被写界深度は恐ろしく浅い。手ブレ警告が出ているから絞れない。いや、デジカメなんだからiso感度いじっちゃおうか?
私のデジカメは平成もので、デフォルト設定はピント合わせを複数の場所で検知するマルチフォーカスエリアというものだった。これで撮るとあさっての場所にピントを合わせて肝心な所にピントが合っていない。だから昭和のやり方に戻した。フォーカスエリアは真ん中にしてシャッター半押しで構図を決めて撮る。
さて、このやり方だとコサイン誤差というものがある。遠景だと本当に誤差の範囲だから無視できた。マクロレンズは近景も近景その最たるものだから無視できない。フレキシブルフォーカスエリアという今まで使っていなかった機能を使う。構図を決めてから、さあ何処にピントを合わせよう?そこにフォーカスエリアを移動させる。
こいだけ被写界深度が浅いとシャッター半押しで手がぷるぷるしている間に被写体との距離が変わってピンボケになってしまう。ほんらいシャッターを一気に押せば合焦と同時にシャッターが切れるようになっている。マクロレンズを使う際は今までの習慣を改めなければならぬ。
ちなみにこの毛虫(google画像検索したが特定できなかった)家の手摺りに居た。2階である。手摺りの向こう側に行かれたら撮影を諦めねばならぬ。虫は儚い生き物だが、これを無理に撮ろうとしたら私も等しく儚くなりうる。
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