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2022年11月01日12:54

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転倒しにくいライディングフォーム

今日は、転倒しやすいライディングフォームと転倒しにくいライディングフォームについて書きます。

転倒に関しては、フォームよりライダーのスキルによるところのほうが大きいのですが、それでもフォームによる違いはあります。
リーンイン、リーンウィズ、リーンアウト、ハングオン、ハングオフ、どれが最も転倒しやすいでしょうか?

答えは、ハングオフが最も転倒しやすいです。
理由は、転倒する時は、荷重のかけ過ぎか、かけなさすぎの事が多いのですが、それに加えてバンクしていって勢い余って転倒してしまう事が多いです。
ハングオフは最も内側に荷重がかかるので、荷重がかかり過ぎになりやすいし、滑った時に体が内側に入っているので、逆側に重心を戻すのが他のライディングフォームに比べると遅れるので、転倒しやすいです。

転倒する時は滑って、フルバンクより更にバンク角が深くなって転倒します。
滑ってもフルバンクより更にバンク角が深くならなければ転倒までいきません。(ハイサイドを除く)
つまり滑って深くなるバンクを、途中で止めやすいライディングフォームが転倒しにくいのです。
また、タイヤが滑りにくいフォーム、滑った時にバランスを取り易いフォームが転倒しにくいです。

そうするとリーンアウトが最も転倒し難いフォームという事になります。
だからオフロードやオートレースではリーンアウトのフォームがメインになっています。
スキーもリーンアウトがメインですよね?
常に板を滑らせていますから、体の重心を内側にあまり入れないで残すフォームが最もバランスをとり易いのです。
バイクの超低速走行やUターンでも、リーンアウトが最もバランスをとり易いです。

ただしリーンアウトでもバンク角が深過ぎると、どこかが接地してタイヤが浮いて転倒しますので、注意が必要です。
リーンアウトはタイヤが滑りやすいという説は、接地した場合以外は感違いです。バンク角が深いから滑り易いと思いがちですが、同じバンク角ならば、リーンアウトが最も滑り難いです。
リーンアウトはライダーの技術が低くても、そこそこ荷重がかかり易いですし、オーバー荷重にもなり難いフォームです。

リーンアウトは最も転倒し難いライディングフォームですが、最も速いライディングフォームとは限りません。
バンク角の限界が最も早くきますから、特にハイグリップタイヤの場合は、リーンイン、ハングオン、ハングオフのほうが速く走れる可能性があります。
バンク角の限界までは、リーンアウトはリーンウィズと同じくらい速く走れるライディングフォームです。

ツーリングや街乗りなど、リーンアウトでもフルバンクにする事のない状況では、全てリーンアウトでも問題が出ません。
リーンアウトは最も小回りしやすいライディングフォームで、リーンウィズやハングオンに比べて技術がなくてもコースアウトしにくいライディングフォームなので、初心者の方には特にお勧めのライディングフォームです。

ちなみに30年以上前に大流行したハングオンは、今の流行りのハングオフより転倒し難いライディングフォームです。
理由は頭をセンターに残すからです。
頭をセンターに残すとバランスを取り易くなります。
速さは、スリックタイヤ以外では、ハングオフもハングオンもリーンインも変わりません。
スリックタイヤレベルのハイグリップタイヤの場合は、サーキットではハングオフが最も速く走れます。

白バイ隊員は、Uターン以外のリーンアウトを「びびりアウト」と言って馬鹿にしますが、その考え方は間違いと書いておきます。

リーンアウトの勧め
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978545794&owner_id=1750116

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