私の書き込み(Facebook)にイイねをよく下さるワークショップの生徒さんに岩の写真を撮る方がいて、ジャクソン・ポロックの作品の影響だという。現代アートを写真のヒントにするのは良い事だと思う。写真が現代アートに遅れをとってはならない。
かくいう私も写真に行き詰まったのは昨日今日の話ではない。ワークショップ参加より遥かに前からだ。カメラを積んで旅に出て一枚も撮らずに帰って来たこと幾多だった。
そこで美術館巡りをする。なにかヒントはないか?古典より現代アートの方が面白かった。とはいえ北斎や若冲やモネ等にも感銘を受けた。
何度か書いたが国立新美術館のドマーニ展で富岡直子さんの作品に深く感銘を受けた。抽象画だというが私は風景画だと思った。だから風景写真もこれで良いじゃん。先日、大野先生が「良いね」と仰って下さった写真は図らずもそれだった。
ああそうか!富岡直子さんの作品を私なりに解説しないと私が何を言っているのか解らないな。
これは夕焼けあるいは朝焼けを描いた作品だ。それを目撃したら感動を禁じ得ない。その感動を表現した作品だ。夕焼け・朝焼けの風景に細部は要らない。そこに木があったかも知れない、鉄塔があったかも知れない、だがそれらは全て必要ない。感動の核だけを抽出して描けばこうなる。
だから私も感動の核だけを抽出した写真を撮ろう。と思いきや写真というものは細部も写ってしまうのだ。
とはいえ絵画は制作に時間がかかる。写真は時間をかけずに簡単に撮れる。だからこそたくさん撮らねばならぬ。そうすれば自分の才能を上回るものをうっかり撮ってしまう事すらあり得るのだ!
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