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2022年09月29日08:45

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2022.コブ活3 ―1

今年も採れない場所巡りでいささか気分もめいり勝ちとなるこの頃のコブ活。たまにはご褒美をとHさんと誘い合わせて楽チン採集に出かけた。最初は南アルプス南部でセダカとタニグチをたらふく落とそうと予定していたのですが、先般の台風14号の影響で予定地周辺では林道の崩落など被害が出ている模様。急遽行き先を変更して初日はHさん希望の新潟南部へ、二日目は私の希望で松本周辺へ出かけることになった。

台風一過の秋晴れのなか目的のM山山麓に到着。林道の先が崩れているため通行止めの標識があるが、崩落地直前まで乗り入れて採集開始。この林道は5年前に採集に入りマヤサンとタダコブの境界線があり、入り口付近からマヤサン~マヤサン型ハイブリット~タダコブという分布域。叩き始めた地点は前回の採集ではタダコブエリアだった場所。たたき始めてすぐにタダコブが落ちるが黒紋型のハイブリット個体。次々に落とすがほとんどの個体が黒紋型。叩きながら下り、マヤサンエリアに入るがどうしたことか全く何も落ちてこない。環境に変化は無くたたくポイントは豊富で、どうして落ちないのか首をかしげるばかり。この5年間の間に何が起きたのだろうか。
午後からは毎度おなじみのS林道へ。個体数の多い場所だから気楽に採集を楽しめる。タダコブ:ハイブリットエリアの境界を起点に叩き始め、順調にタダコブ型ハイブリットを採集。1kmほど叩き進むと今までの経験からそろそろ個体密度が減少して採れなくなり、しばらく先のマヤサンエリアに至るのだが、今回はほぼ同じペースでタダコブハイブリットが落ちてくる。そしてだしぬけにマヤサンが落ちてくる。その間はわずかな距離で障害となるような沢などはなく、全く唐突といった感じで2種が入れ替わる。こちらも近年に分布接点が動いた形跡がうかがわれた。

もともとコブヤハズ類の生息地域は流動的な要素があり、しばらく安定して動かなくても何らかのきっかけで急速に接点が移動するようだ。どんな虫にも年による当たりはずれがあるように、両種の個体数のバランスが大きく変化する時などに起きるものと思われる。

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