一月９ユーロで鉄道乗り放題

エネルギーコストが高騰しているため、ドイツ政府は６、７、８月の３ヶ月の間、ひと月９ユーロでドイツの鉄道路線全て乗れる（長距離休校と特急を除く）チケットを販売した。これはDBとか地方鉄道や私鉄の窓口や自販機で簡単に買えるものだったが、９ユーロって１３００円くらいですよ。それで鉄道乗り放題。３ヶ月が終わろうとしていますが、この間５２００万のチケットが購買され、これで自動車から鉄道に乗り換えた人達の統計的換算をすると１８０万トンの自動車によるCO2の削減が実現。当然ガソリンの節約にも。

一枚のチケットで、休急行特急以外なら全ての列車（市電とかも含む）に乗れるという簡便さも手伝って、非常に好評だった。勿論DBとか鉄道運営会社は列車を増発した訳ではないので、通勤時や週末など非常に混んだ列車も多く、この辺は宿題になっている。丁度今、DBが全国的に路線の改修とか鉄橋の架け替えなどをしているので、遅れが出たりして定時性には問題が多々あったんだが、それでも安くて判りやすく使いやすいチケットなので大方の評価はグッド。

８月で終了になるんだが、続ける事が望まれている。勿論税金たっぷり使っている訳だが、国民の多くが恩恵にあずかれるし、環境改善にもなるし、石油の節約にもなる。政府がどういった策を提示するのか興味津々。

他の国では年365ユーロで鉄道乗り放題というのもあるらしい。一日１ユーロですからね！鉄道へのモーダルシフトを進めようとしたらこのくらいの事はしなければならない。そして国民のモビリティを保証するというのは国家の義務である、という考えが大きくなって来ている。それは自動車では有り得ないんですよね。

一日１ユーロだと月で３０ユーロくらい、その辺から月５０ユーロ以内で攻めて欲しいと思ってますが、どうなりますやら、、、