暗い森の中で虫採りしていると小さな虫は悔しいほど見えない。今までどれだけ幻のnew採集にぬか喜びしたことか。また数採ることの苦手な私はたくさん落ちてくると、勝手によく似た普通種と判断してわずかな個体だけ拾ってくることが多い。帰っからビノキュラ覗きながらしまったと後悔したことも少なくない。かつて西表で立ち枯れのキノコにたくさんのキノコゴミダマががついており、きっとアオツヤだろうと決めつけ、念のために2頭だけ持ち帰った。宿舎でそのまま一日の採集分をビニール袋に収納し、帰宅してから件のアオツヤはnewのオオキノコ(当時未記載―私の標本がホロタイプに指定された)に変身していたという苦い経験もある。
さて一昨日の採集品を管ビンから取り出して検鏡すると、あれ?ホソヒサゴ混じってる。たくさん落ちてきたナミゲムクゲキスイは当地ですでに多数採集しており、一応3頭ばかり吸って持ち帰ってきたのだが、そのうちの2頭がホソヒサゴホソカタだった。クソ〜っまたやっちまった。
上 ホソヒサゴ
下 このハムシは誰?
ログインしてコメントを確認・投稿する