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2022年05月28日20:59

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神宮スズメの独り言2022春〜64〜花の早慶戦

東京六大学野球は先週から内野席での応援が復活した。しかも明治対立教という勝ち点を取った方が優勝という大一番だった。雨が降った土曜日でも1万人。晴れた日曜日は1万2千人が入った。優勝決定となったのが3回戦の月曜日だ。それでも7千人の観衆が集まった。

そして明治が優勝。早慶戦に優勝がまったく絡まないのは19年春に早慶戦を前に明治が完全優勝と遂げて以来だが、あの時の早慶戦も2万9千は入った。しかしその早慶戦は2位3位決定戦であり、入場料も今よりも安く全席自由席だった。今回は早稲田の5位は確定。慶應は勝ち点を取れば2位であるが取れなければ4位で早慶がBクラス落ちというあ農性もあるシーズンであり、なおかつ全席指定席というこれまでと比べると気軽に行ける早慶戦ではなくなっていた。

ボクは後楽園で馬券を購入後すぐさま神宮に駆け付けた。招待証を持っている人はネット裏の限られた場所が専用に用意されている。11時開門に対してボクが着いたのは9時50分。昨年も馬券を買ってから駆け付けているから同じ時刻である。それでも昨年よりは前に並べた。昨年は早慶ともに優勝の可能性があった早慶戦だった。

今季は互いに優勝の可能性がないから人気がないのだと思いながら席に着いた。観客の出足は鈍い。しかし試合開始に近づくにつれて第2内野席にも付属校関係者たちで埋まり始め試合が始まってからも観客が入ってくる。指定席だからなのか出足は遅くとも結局は2万2千と発表された。

この大観衆を知るのは1年生だけだ。選手も応援団員もチアリーダーも・・・・

その盛り上がった早慶戦で先攻の早稲田の1番打者はなんと蛭間君だった。絶対的な早稲田の4番で今秋のドラフト候補だ。しかし今シーズンは本塁打もなく打率も2割半ばと不振を極めている。だが、その蛭間君が慶應の先発増居君から先頭打者本塁打を放った。打った瞬間それとわかる打球はライトスタンドに陣取る早稲田応援席に吸い込まれた。

幸先よく先制した早稲田。さらに熊田君は四球を選び無死1塁と攻め立てる。そしてこの試合3番に抜擢された中川卓也君はバントの構え。なんともそのバントの構えは不自然だったが、増居君はさっそく牽制球を投げると2塁へ体重を傾けた熊田君は戻り切れずアウトとなった。

それでも早稲田は中川卓也君が死球で出塁。そして中村将希君は安打で2死1・2塁としたが後続が断たれて結局早稲田は蛭間君の本塁打による1点止まり。

慶應はその裏、防御率1位の加藤君に対して連続内野ゴロで2死、しかし廣瀬君の死球のあと萩尾君が今季4号となる本塁打を流し打ちでライトスタンドに運んだ。

一気に逆転で2―1・・・

しかしそれでも落ち着かないのが今季の増居君だ。2回の表はあっさり2死を取りながら投手の加藤君にセンター前に運ばれ1番の蛭間君が左中間に2塁打。蛭間君は先制本塁打に続いて今度はチャンスメイクをした。しかし2番の熊田君は内野ゴロ。3回は先頭の中川卓也君が四球で出るが中村将希君が併殺打とチャンスを活かせない。

すると慶應は3回から走者を出せば毎回得点となる。3回は投手の増居君が内野安打で出塁し朝日君のタイムリー2塁打。4回は下山君の本塁打。5回はエラーをきっかけに古川君のタイムリー。6回は宮崎君の安打と山本君のタイムリー2塁打。8回は2死から吉川君の安打と山本君の3塁打でそれぞれ1点ずつを加点した。得点できなかった2回と7回は三者凡退だった。

早稲田は5回に1点を返したが、それは2つの四球と2度のワイルドピッチによるものだった。先頭打者本塁打と無安打での相手ミスによる1点。早稲田が挙げた得点はこの2点だけだ。防御率1位だった加藤君はこれで2位に落ちた。

早稲田はこの試合に置いて打順を大きく変えてきた。あまり打順をいじらないと思われる小宮山監督だったが、4番の蛭間君を1番に据えた。これだけならまだわかるが、替わって4番に抜擢されたのは野村君だった。彼はリーグ序盤は5番など主力を任されたが徐々に不振から下位打線に移行しこのところはベンチを温めていた選手だ。もちろんチーム内のことはわからないので批判めいたことを言うつもりはない。だが、蓑尾君、山田陸人君を主力としてスタートした明治が最後は宗山君、上田君で3番4番を組んだのはそれまでのだが規成績に裏付けされていた。だが、この早稲田の野村君の4番抜擢にみんなが理解をしていればいいのだと思うのだが・・・

気になったのが蛭間君だ。

第1打席では先頭打者本塁打。第2打席では2塁打を放ったが、その後は3三振だった。第3打席と第5打席では先頭打者としての三振。第4打席では走者を2人置いての三振だった。

エースとか4番打者というのをボクはそういじるべきではないと思っている。選手たちが納得する理由があれば別だが、少し不振だからといって替えていたらチームは落ち着かない。せっかく今季初本塁打が出た蛭間君。それが試合終盤ではブレーキになってしまった。いや単なる凡退ではなく3連続三振なのだ。しかもそのうち2回は手も出ない見逃しの三振だ。

そして蛭間君の替わりに3年生の野村君の4番抜擢だったが2三振、併殺打、内野フライで交替となった。

この早慶の違いは何なのだろう。この試合で1番を打った早稲田の蛭間君と慶應の山本君は同じ浦和学院の出身だ。だが山本君は浪人して慶應に入っている。つまり高校時代は山本君が1年先輩。

ボクには野球部の空気に違いが大きいように思う。

重圧の早稲田・・・・

上下関係のない慶應・・・・



2022年5月28日 東京六大学野球春季リーグ戦 第8週1回戦(於 明治神宮野球場)
早稲田
100 010 000 = 2
201 111 01x = 7
慶應義塾

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