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2022年03月04日19:16

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パンフレットの海を泳ぐ

一昨年の秋のある日、仕事のついでに有楽町にある和歌山県のアンテナショップへ出向いて、熊野に関するパンフレットを一式かき集めてきた。
実にいろいろなものがあったけれど、概略を頭に入れた後で見ると、四つ折りサイズの「街道マップ」シリーズが優れものだったことがわかった。
フォト

ひとくちに「熊野古道」といっても、これだけの数のルートがあったのだ!!

でもね、この地図が優れモノだとわかるまでが大変だったのよ。

とにかくいろいろな資料をひっくり返し、時々ネットで調べ、ソースを3つも4つも同時に細かく見比べて、ようやく「熊野古道」がどこをどう走っていて、それぞれ何と呼ばれているか、どんなコースなのか、何があるかがわかってくるまでに、何日も、何時間もかかった。
交通が不便だと聞いていたので、どの区間をバスが走っていて、それは日に何本あるのかも知っておかなければいけない。
バスと歩きを組み合わせるとしたら、どこに何時ごろに到着していればバスに乗れる、それにはどこから何時間前に出発すれば間に合うのか、出発地点へはどうやって行くのか、すべて逆算する必要がある。
昔の人は、目的地を目指して歩いて、着いたらまた歩いて帰ってくるだけのことだったろうけれど、現代の我々は、限られた日数内に、いくつかある行程を選んで、大抵は予約して事前に経費を払い込まねばならないわけだ。

現代人は、旅をことさら複雑に、難しくしてしまっているんだねー。(←ココは立松和平風に読んでくださいな)


熊野ビギナーの我々は、まず熊野へ行く目的を、そこにまつわるさまざまな事柄から、滞在可能時間に見合っただけの点に絞らなければならない。
金ならある!と臆面もなく書いたけれど、我々はアブラモビッチでも三木谷さんでもないからね。

一般的に「熊野へ行く」といったら、つまり「熊野古道を歩いて熊野大社へお参りする」ことだ。
熊野本宮大社へ行くなら、熊野三山と総称されているあと二つの「熊野速玉大社」と「熊野那智大社」もついでにやっつけるのが本道というものだ。(これらはそれぞれ別の町にある。)

南紀白浜 in & out で、熊野古道を歩いて、熊野三山を詣でる。
するとなると、熊野古道のいくつもあるコースのうち、「中辺路(なかへち)」を歩くことになりそうだというのが見えてきた。

次は、どこに泊まるか。
ここで相棒は、パンダの次に重要な旅の目的地として、湯の峰温泉を持ち出してきた。
紀伊半島は、豊かで上質な温泉どころである。
是非もない。

しかし相棒にとってそこは、単なる「いい温泉」以上の意味があるのだ。

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