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2022年03月03日22:43

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チャンス到来

多くの人にとって、熊野は、熊野古道は、憧れの場所だ。
山深い中をうねうねと続く古道の苔むした石畳、神秘的な那智の滝、ふんどし姿の男たちが松明をあげて山道を走る火祭り・・・。
中上健次、南方熊楠といった、興味深いなんて言葉ではとても言い現わせない巨人を輩出し、近年では特異な地形に地質ヲタクでもない人々までもを惹きつけている。
古代史愛好家にとっては神武天皇東征の舞台であるし、彼を導いた三本足のヤタガラスは日本サッカー協会のエムブレムとなり、それを祀る熊野大社は、サッカーファンにとっては特別な意味を持つ神社でもある。

これをお読みの皆さんも、それぞれに「熊野」のイメージをお持ちではないだろうか。
そして、叶うならば一度訪れてみたい、可能であれば熊野古道をじっくり歩いてみたいものだ、そうお考えではないだろうか。

・・・その最大公約数なのか最小公倍数なのかよくわからないけれど、まさにそれが、このわたくしなのです。


そうした漠然とした憧れをどうやったら実行に移せるのか定かでないまま月日は流れ、ある日突然チャンスが巡ってきた。
相棒が、勤続何年だか何十年だかのご褒美として、勤め先からちょっとした旅行券をもらえたのであーる。
ただし、系列のエージェントを通して、一度の手続きで、一年半以内に利用すること。
つまり、ちょこちょこと切り崩しながらではなく、イッキにドーンと使い切れというわけだ。

もう、熊野へ行くしかないんじゃないの?
絶好のチャンスだよ!


熊野は、遠い。
東京からは遠くて、まことに不便なところにあるということだけは、大抵の人は知っていよう。
時間もお金もそれなりにかけないと、行って帰っては来られまい。
予算だけが天から降って来て、よっしゃ行くべし!となってまずやることは、往路復路のコースを検討すること、だった。

往路は、電車で大阪や名古屋を経由して紀伊半島を南下する方法がひとつ。
これだと、東京からの新幹線を降りたあと、さらにそれ以上の時間がかかることになるらしい。
もう一つは、飛行機でエイヤと紀伊半島の西側にある南紀白浜へ飛ぶ方法。
南紀白浜空港は、一日3便の東京間の航路しかないそうだ。
むろん格安LCCなざぁ飛んでいないが、時は金なり、しかも「金ならある!」のが今回の我々だ。
出入りは、飛行機で決定。

重症の鉄っちゃんである相棒があっさりと飛行機プランに頷くのには、実は明白な理由があった。
南紀白浜空港の至近には、パンダの楽園、アドベンチャーワールドがあるのだよ!




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