野宿とキャンプの違い

今夜は美濃田の淵キャンプ場、満員御礼で私が泊まれる場所がない。キャンプ場を3周する。1周ごとに要求水準を下げる。3周目にやっとみつけた地点。道路脇にバイクを停め、その脇にテントを設営する。いちおうキャンプ場内だから誰かに文句言われる心配はないというだけだ。野宿だったらよほど切羽詰まった状況でなければ、こんな所を選ばない。ここだと野宿のほうが快適だよねえ。仕方がない今更他には行けない。麦酒開栓時刻21時14分。

2021年9月19日 日曜日 晴れ
7時のチャイムと共に起床。明るくなってから確かめても他に良さげな場所はなかった。隣のキャンパーは近く撤収作業中に独り言を言うと聞かれてしまうので控えめに或いは小声を心がけるが、ついついやらかしてしまう。
「そんなのは良い加減でいいんだよ！」
とか。パッキングに拘ったらキリがない。拘ったところで大して収納体積は減りはしない。

近所の農家のおばちゃんが出て来て隣のキャンパーと何やら話してる。苦情じゃなさそうだから安心して会話に加わると猪が出るらしい。そういえば昨夜、人間以外の中型動物の気配は感じていた。がさごそと物音がした。だが闖入者は我々人間なのだからと気にしていなかった。現にテントのすぐそばに蹄の足跡があり、おばちゃんの話を聞くまで鹿のものだと思っていた。
幸い猪による危害は受けなかったが、なんたる危機意識の無さ！これが熊だったらどうするんだよ！いや大丈夫。キャンプ場に熊なんか出たら大事件だから、その前になんとかされている。
まあこれが野宿とキャンプの違いだ。野宿地で周りに中型以上の動物の気配があったら大いに警戒して大声を出して威嚇する。
いちおう日本の熊は人間は恐ろしいと思っていて、じつはそうではなく人間は熊より弱いという事実を知ってしまった熊は抹殺される事になっている。他の動物もそうだろう。
さて出発9時50分頃。