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2021年09月14日19:26

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「お茶室」探し、ル・ボン、オイル交換

 昨日午後7時前、「お茶室探し」を依頼した不動産屋から電話があった。改めて用件を伝える。鎌倉で毎日お茶を点てる生活をしたい、という70歳の女性が茶室を買い求めたい、ただこれだけだ。先方は直接連絡をして希望を訊きたい、と言う。ショーバイなのだから当然かもしれない。
 彼の合点が行くよう、自分が知っていることを具体的に伝える。夫妻は渋谷区のマンション住まいで仲は良さげ。しかし、鎌倉に住んで毎日、お茶を点てたいという妻の願望を叶えてやりたいと思った私の畏友は、それなら買って住んでみるがいいと思い、私に連絡を寄こした。予算がいくら必要かは気に入った茶室があれば糸目をつけないだろう。
 不動産屋はなんだか納得がいかなさそうな様子で、「直接、ご希望をうかがったほうが探しやすいんですが」と言う。私はなんとなく落胆した。
「あなたは子どもたちと一緒に緑のボランティアをしたり海岸清掃をしたりする鎌倉の人でしょ? そういう人柄を見込んでまず相談を持ち掛けたわけです。私がお伝えした要望でだいたいのイメージはわかるはず」
 彼と話をしているうちに、なぜだか畏友を護ってあげることがぼくの役目では、と考え始めた。
 なぜだか突然、小田和正の「東京ラブストーリー」で、♪きみのために翼になる、きみを守り続ける、というサビのフレーズが思い浮かぶ。
 で、第1回目の情報提供については、私宛に物件をメール添付で送ってもらうことにした。それを私が判断した上で、物件の私的評価を加えて彼に転送することにした。あとは畏友が判断したらいい。もしロクでもない物件しか送って来なかったら、第2第3の矢はまだある。冷たいようだが、他をあたる。
 畏友に電話をした。やっぱりキミは素晴らしい友人だ、と褒められてしまった(笑)。
 22時20分から珍しくテレビをつけ、NHK教育「100分DE名著」を見た。今月はル・ボン『群衆心理』、講師役が武田砂鉄ゆえ信頼できる。この10年に亘る反知性主義の風潮を真っ当に批判するだろうと。
 群衆は理性で動かない。感情本位で動く。
 群衆の心象(イマージュ)を操作するため、政治家は気うけが良い言葉(たとえば安全安心というような標語)を用いて、さらに幻想をふりまくと、群衆は物事を深く考えないためにいともたやすく騙される、というようなル・ボンの論を紹介していた。ル・ボンはやや大衆に対して批判的過ぎるきらいがあるのだが、彼が19世紀の心理学者だということを踏まえると卓見だろう。

 本日9月14日、午前11時で近所のガソリンスタンドでオイル交換の予約をとっている。今回はオイルフィルターも一緒に替えてもらうので、メーカーから取り寄せてもらった。
 時間通りガソリンスタンドに着いて、担当者とオイルのグレードについてあらためて話し合う。ディーラーのフロントマンは「プレミアムを入れても普通のグレードでもかまわない」と言っていたのだが、スタンドでは高グレードのほうがいいんじゃないか、と。
 結局は一般的なグレードにした。高価なほうだと、ディーラーで交換したほうが安くなる(苦笑)。
 海岸までスタンドから歩いて1分。作業時間は30分ほどというので、海を散歩することにした。一応、そう思って文庫本も持参している。
 薄曇り。にもかかわらず、沖合にはサーファーが多くいた。
 私は砂浜でヤンキー座りの恰好で、打ち上げられた「海のゴミ」観察をし始めた。よく見ていると、なかなかに面白い。
 いちばん多いのは当然のことながら、割れた貝殻の粒と打ち上げられた海藻だ。が、つぶさに見ていくと、漁網の一部、製品プラスチックのかけら、釣り糸、馬鹿が捨てたタバコの吸い殻、短い釣り糸、ペットボトルの一部、製品名が読み取れるラベルなどなど。80センチの円の中に人工物がいったいいくつあるのだろう。目に見えるものだけで200か300はありそう。もしマイクロプラスティック粒まで含めたら無数だ。首都圏で、しかも観光地の海だから、この汚染ぶりは納得できる。
 あっと言う間に30分が過ぎた。
 ガソリンスタンドに戻ったら、マイカーが洗車機の中で水浴びをしていた。ボディはプラスチック製なので洗車機を使いたくないのだが、サービスでやってくれているのだからありがたいと思おう。
 オイルはずいぶん劣化していた、と担当してくれたベテランが言う。礼を言って、ガソリンスタンドをあとにした。
 
 夕方、ガン闘病中の友人からメールじゃなく電話があった。痛みが軽減しているのだろう。3日前のメールで、藤井聡太が名人になる日まで生きて頑張りたい、と書いていたので、その話題を私から振って「今、B級にいるのを知っている程度なんだけど、A級に昇格して1年経って1位なら名人挑戦だよね。それって順調にいっていつ?」と訊いてみた。
 2023年の夏らしい。そっか、まだまだ先だ!
 2年後なら私が生きているかどうか(笑)。
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