2021書評140

｢罪の因果性｣ 横関大、角川書店。

かなりネタバレあります、ご注意ください。横関作品だから買って読んだんですが、考えさせられるラスト。彼女の今は？ここをあえて明確にしなかったのが考えさせられるラストになったと思います。

また、殺す前に最終確認しなかった、確認しちゃったら作品が成立しないんだが、私なら安易に相手に絶望を与える、ドン底まで落とすために絶対言う。言わなかったからこの作品、このストーリー展開&ラストになったんだが。

警察が真相に至らないのに執念が違うとはいえ素人二人が真相に近づく、この辺りも含め、この作品、賛否両論はっきり分かれるだろうな〜。私は好きだけど。ラストが少し前向きというか明るい感じがしたのが、この作品のラストとしては意外な気がしました。

100点満点中70点。