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2021年05月29日12:31

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山さ下りたら

山さ下りたらまず行ぐとこさは玉堂美術館だべ!ってことで、こんなすんばらしい景色がみえる橋さ渡っでー
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ほしたら、「川合玉堂美術館への近道」なんて立て札があったんで、へえ〜って素直に従ったのでした。
ところが、崖を下るとんでもなく急で細い坂道で、おまけに雨が降ってて濡れてるから、”こりゃ危ないねえ、気をつけて、そっと、そっと”なんて言いながら恐る恐るゆ〜っくり下ったのでした冷や汗

確かに下りきったら直ぐに玉堂美術館があったのですがー
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向こうからやってきた美術館の関係者らしき男性から、”そっちの坂道を降りて来たんですか!?いやあ、危ないから帰りは広い道を上がったほうがいいですよ”なんて言われてしまいました。
あの立て札は誰が立てたんだろ?素直なのも時と場合によりますねえ…
ワシら二人だけで、静謐にして上品な川合玉堂の佳品をゆっくり鑑賞することができました。
お庭も素晴らしかった…
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そうそう、青梅といえば澤乃井の小澤酒造が有名で、酒蔵を見学したり直営のレストランやカフェにも行ってみたかったんだけどねえ、今は売店以外やってないそうなもうやだ〜(悲しい顔)
で、調べているうちに玉堂美術館も小澤酒造が運営してるのでびっくりしたのですが、さらに館長の小澤萬里子さんが川合玉堂のお孫さんで、なんと澤乃井の小澤酒造の元会長夫人なんだって知って、さらに驚いたのでありました。
「会長夫人コラム」ってのが小澤酒造のHPにありましたー
http://www.sawanoi-sake.com/fuzin
様々に興味深いお話があり、なかでも「鴛鴦(えんおう)の契り」という題で祖父玉堂や、”大好きな、とみお祖母さん”のことを書かれている文章には、もう、しみじみといたしました。
で帰りはお勧め通りに広い緩やかな坂を上がったのですが、直ぐ途中にガラガラの大きな駐車場と「いもうとや」なんて小澤酒造直営のお洒落なカフェと売店がありました。
お茶を飲んで一息入れようとしたらやはり売店しかやってなくて、イケメンのオニイサンが一人で手持無沙汰にしてまして、ワシらを見たら待ってましたとばかりに満面の笑顔で迎えてくれたのです。
しかし、何も買わずに悪いことをしてしまいましたあせあせ
だってポストカードは美術館で買ってしまったし、そこにあった小澤酒造のお酒はいつも生活クラブで仕入れてる品だからしょうがないじゃん。
しかし小澤酒造さんのHPをみると、「小澤酒造株式会社は東京の奥座敷奥多摩で日本酒や豆腐を作っております。食事処や美術館、バーベキュー場もございます。 ぜひ遊びにおいで下さい。」って手広くいろいろやってるんだけど、今の厳しい状況下でダイジョウブなんだろうか…
済まぬスマヌと心で詫びて、お洒落な「いもうとや」を後にして橋を渡り、次に向かったのは有名なお蕎麦屋さんでありました。
店構えはかやぶき屋根で古びておりますが、入り口には最新鋭の自動受付機があって、画面の指示通りに名前と人数とスマホの番号を入力したらしゅーっと受付完了の番号シートが発券されましたよ、外で待ってるお客はいないので何だかヘンな気持ちになりました。
それでも10分ほど待たされてからお姉さんに呼ばれて、下駄箱に靴を入れてお座敷に案内されました。
う〜む、のんびりできそうな雰囲気で、外の景色を眺めながらビールを飲んだらさぞかしうまかっぺなあ…
と、出されたお茶を飲みながらお蕎麦が来るのを待ちました。
蕎麦屋で心静かに蕎麦前を独酌するってのが出来ねえなんて、ほんと、嫌なご時世だねえ、志ん生師匠が草葉の陰で聞いたら嘆くだろうなあ…、キセルで煙草盆をコン!って叩いて”いってえだれが、そんなお天道様に顔向けできねえことを決めたんだえ、もう、生麦、生米、生卵ってなもんだよ、ホントに、こんちくしょう、おい、酒もってこい!”

ヨメはんの天ざるはまともだったけど、ワシが頼んだ「とろろそば」がイケマセンでした冷や汗
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とろろ汁の入ったお汁がしょっぱくて、からいのなんの、高血圧に即なりそうな塩梅で参りました。ちびっとだけ汁につけて手繰るしかありません。まあ、落語でみられる江戸っ子の盛り蕎麦の食べ方ではありますが、とろろが入ってるからねえ、仕方ないんで早めに蕎麦湯を貰って薄めてやっと食べきりましたよう。
やはり奥多摩は濃い目の味付けなんでしょうが、それにしても体に悪いなあ、こっちが年取ってうす味志向になってるせいか、山登りやハイキングで汗をかいたお客さんに合わせてるせいなのか、う〜む、蕎麦を盛った小さなザルも愛想なしで、後の洗う手間が省けてさぞかし便利なんだろうけど、う〜む、返す返すも山上の「紅葉屋」さんの胡桃蕎麦が…
わーい(嬉しい顔)
いやしかし、山を下りたら俗なことしか考えられなくなりまして、己の小心者ぶりには呆れるばかりです。
でもそれから、ヨメはんの熱いリクエストで寄った駅前のパン屋さんに救われー
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こんな素晴らしい建物、まさに「つげ義春」が描く「李さん一家」が住んでそうな家に逢えたのも幸いでございました。
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六根清浄、ロッコンショウジョウ…
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