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2021年05月22日00:30

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ある夫婦の気散じ

今月の10日過ぎからず〜っと曇り空が続き鬱陶しいったらありゃしません。
おまけに、ユルフン(筆者注.ゆるい褌のこと)みたいな緊急事態宣言下の閉塞状況がだらだらだらしなく続くんで、ニュースを見るたび苛立ちや癇癪がふいっと沸き起こって始末に困ります。
そこで気を鎮めようと、花を眺めに行ったりー
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すぐ近所の八坂の駅と野火止用水が交わるところにある栴檀の樹です。
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団地の小さな駐輪場の端っこにひっそり咲いていたドクダミの花を卓に飾ってー
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お茶の心得があればねえ…
さらに主夫らしくスリッパとフライパンを新調したりして、なんとか気分転換に努めようとしたのであります。
然しながら…
そうこうしてるうちに、ヨメはんが企画だけした奥多摩の宿に一泊する日がやってきました。
ずいぶん前に突然、”ねえ、奥多摩の南山荘ってとこに泊まりに行かない?”って言い出したので、まあ、反対する理由もないし”うん、いいんじゃない”って適当に答えてすっかり忘れてたのでした。
それが先週のある夜のこと、夕飯を食べてた時に”今は旅館ってお酒出してくれるのかしらねえ?お酒無しじゃ困るでしょ”なんて話を振ってきたので、ああ、そうか!と思い出したのであります。
で、あわてて奥多摩の南山荘なる旅館のことを調べてみたら、ぬあんと、「東京屈指の霊山御岳山にある宿坊」だっていうじゃありませんか!
青梅線の「御嶽」駅からバスとケーブルカーを乗り継いで、ケーブルカーの駅からは山道を15分ばかり登ってたどり着かないと…おいおい、膝のリハビリにしてはちょっときつかないかい冷や汗
それにアウトドアスポーツの宝庫って書いてあるけど、山登りやトレッキングにはまるで縁のないワシら夫婦の行くところかい!?
”駅のそばにおいしいお蕎麦屋さんがあるらしいからお昼はそこで食べていこっ!”なんてごまかしてきましたが、調べたらその日はお休みではないですか、ほんといつもイイカゲンなんだから…
やれやれ、と思ってたら、案の定その日は朝から雨模様となりました。
”いいじゃない、ちょっとした気分転換になれば”なんて、もう完全に開き直っております。
青梅で乗り換えて、思い出せないくらい久しぶりに乗った奥多摩行の電車が中央線そのままの新型車両なのにビックリして、さらに外の水墨画みたいな景色との対比がなんとも不思議でした。
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西武新宿線の拝島経由で行ったら意外と近かった青梅線の「御嶽」駅に生まれて初めて降り立ちました。
ホームから改札口まで急な階段を2回下るようになっていて、エスカレーターもエレベーターもないから、まずここから試練が始まったのでありました。
今どき珍しく全然バリアフリーになってません。
こりゃ老人は大変だし、無人駅なので障害のある人は乗り降りできないなあ。あ、そうか、アウトドアスポーツ好きとか身体強健な人たち専用の駅なんだね。
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2019年にリニューアルされたそうだけど、新しくなる前に来てみたかった…

駅前のバス停にはすでにバスが停まってたのでホッとしました。うん!?時刻表を見たら平日の11時台って1本しかないじゃん、あ〜ラッキー、って思ったけど、奥多摩行きの電車も1本しかないから連絡してて当然なんでした、喜んでソンしたなあうまい!

我々夫婦二人だけを乗せたバスはあっけなくケーブル下バス停に到着したのですが、ドッコイ、てっきりケーブルカーの乗り場と隣り合ってると思い込んでたのが間違いでした。
すごい急な坂道(当社比、つまりあくまでも今の筆者の主観であります)が待ち受けてたのであります。
早くもゼイゼイしながらやっとたどり着きました。う〜む、思ったよりすっかり劣化してるなああせあせ(飛び散る汗)
混み合う際の注意書きが色々書かれたケーブルカーの乗り場は閑散としておりました。
発車時刻までは15分ほどあるので、売店を見物しましょう。
ありゃ、目ざといヨメはんは早速に地元特製の燻製チーズなんぞを買って齧り始めましたよ。
う〜む、たしかに、こりゃうんまいなあ〜ぴかぴか(新しい)
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お客さんはワシらと、若い山ガールらしき二人組と、作業着を着た男性が三人だけです。

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途中、スカイツリーの高さを表示した案内板なんかもありましたが、それ以外は近くの樹々以外なあんにも見えやしませんがね。

山頂駅に無事に着いたら燻製チーズをかじったせいか、急にお腹が減ってきました。
そしたら反応鋭く、ヨメはんが御岳神社の参道の商店街にある「紅葉屋」って”クルミ蕎麦”が名物らしいお店に行きたいって言い出しました。
しかし、どうも緊急事態宣言が延長されたせいか悪天候のせいか、なんか山の雰囲気が怪しいので念の為ヨメはんにお店に電話させました。
そしたら、”ぜんぜんでないよう〜”ですって。
う〜む、空きっ腹で険しい山道をよろよろ歩くのはいけませんなあ。
背に腹は代えられず、まあいいかと、駅前に二軒だけ並んであるお土産物屋兼食堂のうちの奥のお店に目をつむって入りました。
やっぱり、非常に珍しい、観光地の駅前ならではの”とろろそば”をいただく羽目になりましたわーい(嬉しい顔)
さあさあ、いきまっせえ!
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昼なお暗き山道を…
(続く)
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