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2021年03月28日06:08

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北朝鮮が窃取し、マイニングにも国家レベルの電力を浪費するビットコインは正当な通貨なのか

 何1つ経済的裏付けのないのにバブル人気に湧くビットコインは、最近ではすっかり500万〜600万円台が定着した(写真)。他人が買うから買う、その買い手に転売して儲けるというマネーゲーム展開で、当初の安価で便利な決済手段という性格ははるか後景に退いた。
 そのビットコインを、北朝鮮ならず者集団が外貨稼ぎの手段にしている。

◎北朝鮮ならず者集団2年間で330億円も窃取
 先頃国連安保理の北朝鮮制裁委員会に出された報告書案によると、「北朝鮮はサイバー攻撃で2019年〜2020年の2年間に推計3億1640万ドル(約330億円)」のビットコインを奪ったという。
 北朝鮮ならず者集団は、武漢肺炎パンデミックのおかげで盟友スターリニスト中国との貿易ができず、厳しい食糧難、燃料難などに襲われている。金正恩(写真)らノーメンクラツーラ用の贅沢品購入にも支障が出ていると見られる。
 その意味で、ビットコイン盗みは最も手っ取り早く、割りのいい現金稼ぎだ。盗んだビットコインは、闇サイトで現金化される。
 こうしたならず者集団=国家マフィアの不法な資金稼ぎの道具になっているビットコインは、何らかの国際的規制が必要なのではないか。

◎マイニングにヨーロッパ1国分の電力を浪費
 ビットコインを生み出すマイニング(採掘)の環境に与える負荷も大きい(写真=マイニングに使うサーバー。膨大な電力を消費する)。
イーロン・マスクCEO率いるテスラが、ビットコイン投機を始めたと分かってから、ビットコインの値上がりが激しいが、そのためにマイニングにも拍車がかかり、環境負荷が大きくなっている(21年2月24日付日記:「イーロン・マスク氏とテスラが投機に走るビットコインの虚と暗部」を参照)。マイニングには、高性能半導体を搭載したマシーンを使うが、それに膨大な電力が消費されるからだ。
 最近のイギリス、ケンブリッジ大学の試算によると、マイニングに使う電力消費量は年平均で128.84テラワット時もあり、これはスウェーデンやウクライナなどの1国分の電力消費量に匹敵する。

◎イーロン・マスクの偽善的行為
 マイニング業者たちは、割高な再生エネルギーの電気を使わない。それどころかできるだけ低コストに抑えたいため、中央アジアや新疆ウイグル自治区など辺境の石炭火発で発電した電力を使う。それには当然ながら膨大な量の二酸化炭素が排出される。
 それなのにイーロン・マスクCEOのテスラは、二酸化炭素の削減技術の開発を競うプロジェクトに1億ドルの賞金を拠出すると発表している。これは自社のEVを販促するために、環境重視を装うため、としか思えない偽善的行為だ。
 そのようなプロジェクトを始めるなら、まずビットコイン投機を止めろ、と言いたい。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202103280000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「スターリニスト中国発の武漢肺炎ウイルスは巧妙な成功者」

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