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2020年12月07日12:57

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人生意気に感ず「コロナ死者急増・欧米に続くのか。待たれるワクチン。元死刑囚免田さんの死に思う」

◇コロナ禍が最悪の状況を迎えている。感染が急拡大する中で死者が急増している。最近1週間の死者が200人を超えた事は異常である。この動きはこのまま続いて日本も欧米のようになっていくのか。背景には重症化しやすい高齢者に感染が広がっている事実がある。感染経路が不明という現状はいかにも不気味である。一般家庭の中にウイルスが入り込み高齢者を感染させ重症化し死に至らせる。この流れを断ち切るにはどうしたらよいのか。国民の大半が感染すれば免疫力ある人が増えてコロナは終息に向うという説は当てになるのか。欧米のワクチンの動きには目を見張るものがあるが、それはいつどのようにして私たちの手に届くのか。不安と希望が混沌となって私たちを取り巻いている。
◇元死刑囚の免田栄さんが95歳で死去した。死刑囚として初めて再審無罪になった人である。もとより最高裁で有罪が確定したものを再審にかけることは異例中の異例である。しかし裁判には誤りがあることは人間のやることとして避けられない。まして究極の刑である死刑となれば冤罪は取り返しがつかない。私は長いことこのブログで折に触れ死刑反対を書いてきた。「死刑」はことの本質に基づいて議論しなければならない。刑罰の目的は何かとも関わる。国民の大多数は死刑に賛成である。犯罪抑止力という観点を過大視していないか。世論の多くは感情論に流されていると思う。憲法は残虐な刑罰は絶対に禁じると定める(36条)。現行の死刑は残虐ではないというのが判例であるが説得力があるとは思えない。かつて最高裁判事であった団藤重光博士は死刑を宣告した時傍聴人からあがった「人殺し」という声が耳から離れないと語った。この人は個人としては有名な死刑反対論者であった。人の命を奪うことは究極の人権侵害である。人間尊重を最大の価値として掲げる日本国憲法の下で、国家が人の命を奪うことは許されるのか。科学の目が急速に進歩してDNA鑑定が発達したことは一つの救いである。死刑と無期刑が余りに差があることが無期に出来ないで死刑を科す一つの事情である。現実論として終身刑が議論されてよい。私の毎日新聞連載中の田中正造は“真の文明は人を殺さず”と訴えた。世界の文明国で死刑は消えつつある。日本は文明国か問われている。再審は針の穴をくぐるより難しかった。免田さんの後、死刑再審無罪が続いた。ご冥福を祈る。(読者に感謝)

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