mixiユーザー(id:12569023)

2020年12月03日10:08

43 view

◇人生意気に感ず「救える命が救えない医療崩壊の実態。コロナ禍は天王山を迎えた。日本アカデミーの授業」

◇救える命が救えない。コロナの深淵が想像される。私が言う救える命とはコロナ以外の死のことだ。「医療崩壊が始まっている」。医療の現場の悲鳴が聞こえてくる。崩壊の実態は医療従事者の崩壊から始まっているに違いない。「急患を引き受ける病院がない」、「がんの手術に手が回らない」、「乳がんの定期検診を行えない自治体が増えている」、等々の声がしきりに聞こえる。このような実態の波及するところを考えれば救える命なのに救えない数は不気味に広がっているに違いない。私は「医療崩壊を救え」と叫びたい。
◇日本医師会の中川会長は2日、「ガンや心疾患、脳卒中患者の受入れが難しくなってきた地域が出始めている。このまま推移すれば大変なことになる。医療提供体制が崩れ始めている」と警鐘を鳴らした。
 これまでにスペインやイタリアに於ける医療崩壊の地獄が伝えられてきた。日本はそれら欧米の状況とは違う世界にあると漠然と考えてきたがその常識が消え去ろうとしている。
 今、天下分け目の天王山に差し掛かっているのに違いない。有望なワクチンが手の届くところに来た。感染者が急激に広がって国民の大半が免疫力を持つ状況が近づいている。古来、戦いは最後の瞬間をいかに乗り切るかに掛かると言われてきた。巨大な歯車が回転していることを感じる。今、大切なのは社会的弱者をこの歯車で踏み潰さないことだ。医療崩壊の警告はこのことを訴えている。
◇11月30日、久しぶりに日本アカデミーで私の授業があった。留学生の間で大量の感染者が発生したため授業を中止していたのだ。この学園はコロナ対策でも最高の設備を実施し、最大の注意をしていたにも拘わらず発生した。要因の一つに彼らの母国との文化の違いがあると思う。久しぶりに接した彼らの間に緊張感が流れているのを感じた。皮肉なことに、彼らは今回のコロナ禍の中で最大の教訓を得たのだ。かつて私が、おもてなしの心・日本の文化・礼儀などを激しく話しても彼らは上の空で聞いていた。それが今回の事件を通してそれらが自分たちの死活問題と結びついていることを知ったに違いない。この絶好の機会を活かさねばならない。こう決意して私はこの日、現代日本の原点を語った。敗戦による廃墟から立ち上がった日本人を支えたものは日本の伝統の文化であったことを。オンラインで聴く生徒たちにも私の思いは伝わったであろうか。(読者に感謝)

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年12月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031