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2020年11月30日12:58

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人生意気に感ず「80歳で棚下不動滝に臨む。私は真剣勝負に勝った。それはコロナとの闘いの勝利への一歩」

◇今年もいよいよ師走である。今年は社会にとって大きな転換点であったが、私にとっても節目の年であった。先ず10月30日に満80歳を迎えたことである。人生を振り返ると実に様々なことがあったが今年はその終章の始まりである。終章のプランとして、私には期することがあった。それは百歳を超えて元気で生きることだ。そのために80代は非常に重要である。その80代の初めになすべきことが2つある。前から決めていたことだが、群馬マラソン10キロコースの完走と滝行である。そこへ、思いもよらぬサプライズ、コロナの猛襲が降って湧いた。がっくりきたが、マラソンはスマホによるウェブマラソンという型で実施することになり私は完走を果たした。残るは滝行である。昨年は7月と9月に岩櫃不動滝で実施したが今年は諸事情により11月28日に棚下不動滝で行うことになった。遙かな周りの山々は雪を頂くようになった。正に寒行であるが私は浅川修道僧の誘いを受けた。棚下は初めての滝なので下見に行くことになった。現地に臨んで驚いたことは滝に至るスタートの広場に待ち受けていた度肝を抜くような光景だった。200トンの大岩に立て膝の不動明王が刻まれている。飛び出して来そうな迫力である。大岩は東日本大震災の時、周囲の岸壁から落下したという。棚下不動滝の峻厳さを物語っているようだ。事実、37メートルを落下する滝に私は身震いを感じながら闘士が湧くのを覚えた。心と身体の準備をしてその日に備えた。当日褌姿になって私は滝の前に立った。
◇天の一角から落下する水は何かを語りかけているようである。浅川師に導かれて一歩を水に踏み入れた。真剣勝負に臨む武士の心境である。轟音は「来い!容赦はせぬぞ」と叫ぶ滝の声である。私は目を閉じて真下に進み出た。ドーンとばかりの一撃が頭上を襲った。一切の雑念は消えていた。コロナの恐怖もない。ドーン、ドーンと続く衝撃に私は夢中で耐えた。その時浅川さんの手が伸び導かれて私は滝の外に出た。我に返ると周囲からどっと歓声が上がった。私は「やった」と快哉(かいさい)を叫んだ。打たれた肌は焼けるように感じられた。80代の初めを飾るにふさわしい真剣勝負であった。滝から出た私はメディアの取材に応じて語った。「コロナに勝つ要因は心の持ち方です。高齢者や障害のある人の重症化が懸念されています。それらの人々を代表する気持ちで挑戦しました」。翌日の地元紙は一面にカラーで私たちの滝行を報じた。(読者に感謝)

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