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2020年11月10日21:25

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銀杏、まだ落ちていますか?

 昨夜、日記を書き終え、入浴のために脱衣所へ。両腕で新品に近いタートルネックを勢いよくたくし上げたら、首の付け根からセーターごと頭が取れてしまい、慌てて頭を戻した。わたくしはバービー人形と同じ構造なのか、と訝しく思った。
 1カ月ほど前、一人出版社から送られてきた詩集を飛ばし読みしていると、最後の詩で印象に残るくだりがあった。
 こんな詩だ。


詩はどこから来たのか
人が人間になったのは
火を獲得したからでも
道具を使ったからでも
二足歩行によってでもない

光のまぶしさを知り
水のうるおいを感じ
風のささやきを聴いた時だ
そのとき詩は生まれた
そして初めて人間になった

 もう3年も4年も前、ポルトガル在住の日本人が書いたエッセイ集を読んでいたら、「ポルトガルは詩人が尊敬される国です」という一節があって、国民の文化性の高さをちょっと羨ましく感じたことを思い出す。もっともこの本が書かれたのは21世紀に入った頃だった(と記憶している)ので、現在のポルトガルについてはわからない。

 さて、今年も残すところ2カ月を切った。午前10時半、近所の病院へ行って定例の薬を処方してもらった。だいたい1カ月半に1度のペースなので、今年はあと一回か。ひょっとしたらまだ少し薬は残っているので、正月明けまで保つかもしれないな、
 自転車で行ったので帰り道は少し大回りをして、安売りスーパーに寄ってみた。入口で10日ほど前、頼まれて銀杏をお持ちしたかたと出くわした。
 お礼を言われたあと、「妹に半分あげたので、いただいた銀杏はもうきれいになくなってしまいました。銀杏まだ落ちてますか?」と問われて絶句。100数十個くらいあったはずだから、一人で60個も食っちまったのか、と。しかしそんな驚きはおくびにも出さず、「もし落ちているようなら拾って届けます」などと安請け合いをしたのだった。
 子どもの頃、実家の狭い居間の壁には、ミレーの「落穂ひろい」の複製画が掛けられてあった。なんだか因果応報状態(苦笑)。既に今年だけで4回も銀杏を拾った計算だ。
 お寺の銀杏は人気があるらしい上、今年は不作ということもあって、ほとんど目にすることがない。どうやら朝イチの6時頃に拾う人がいるようだ。その時間、私は爆睡している。
 今日も実際のところ、特記するようなことはない。
 ひたむきに翻刻をしていた。
 そう言えば先ほど、詩人のご長男の奥様からお礼の電話があった。
 高校2年3年時、聴いていたラジオ講座で数学を担当していた勝浦捨造さんが毎回受験生を叱咤激励する決めぜりふ「継続は力なり」を思い起こせ、と自分に問いかけておきたい。
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