心学「継続」

心学「継続」

継続力によって人間性が観える。口で幾ら上手に話をしようが、数回行っただけでは信用の基は取れない。継続とは自分自身との戦いであり、心の葛藤でもある。継続できる人間は克己の力を持つ。

克己とは「己に克つ」こと、克つとは「勝つ」の意味。初心や立志はできても、そこから自分との自問自答によって続ける、止めると分かれていく。

継続できない人間の特徴は「言い訳」の準備を予めする習性を持つ。継続できない言い訳を初めから準備をして、止める正当な理由を創る。

もし、上手く行かない場合はその言い訳を使えば良い。その言い訳によって自分自身が傷つくことは少ない。

周囲に何事も続かない人間がいたら、その人間が持つ「克己」と「言い訳」の器量を観れば、人生の修養になる。継続は心の力ではあるが、迷いが起きた時、瞬間に自分の心に語り掛け、心に刻み込むようにしなければならない。

心の中に継続の道をしっかり造り、その道を心が歩き易いようにする。道は心を刻むたびに舗装され、歩き易くなる。

心に刻む修養をしない人間はいつまでも荒れた道を歩くことになり、歩くのに疲れ、そこから抜け出してしまう。それが継続できない心の理由になる。

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心学者 仁学者 円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」

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