心学「季節」
季節は移り行く。毎年、暦は春夏秋冬だが、同じ春夏秋冬ではない。その時々の季節で天の動きも同じではない。人間の心も過去と現在、未来は同じではない。同じ身体もなく、心身共に移り行く。全ては変化を続ける。
この変化の中に人間は迷いや悩みを創り、自分自身を苦しめる。迷いや悩みも同じ内容はなく、その時々で変わる。その度に試練を受け、乗り越える為に知恵や工夫が生まれる。
しかし、人間は心の中に固定するものを創り、それにしがみ付き、自ら苦しめる原因を創っている。しがみ付くことは流れ行くことに対して、天地自然の万法に反する行為である。
それは逆に自然治癒力を以って戻される為に、一層戻される苦痛を受けることになる。「流れるべきことは流す」「流されるべきことは流される」これが自然の法則。無理にしがみ付かないことを頭に置いて対処すべきである。
川の流れに木材で作った簡単な小屋のようなもので、やがて流れによって壊されてしまう。川の流れは緩やかな時なら良いが、流れが急になれば即壊される。しがみ付くとはこのような小屋と似ている。
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心学者 円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」
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