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2019年12月16日17:47

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一日何時間、読書できる?

 昨日、ラズリを連れて散歩中、たぶん日本でも指折の多忙作家G.T氏の奥様とかなりの長時間、立ち話をした。大学で4つ上の先輩。84年のデビュー作は私にとって鮮烈な印象を及ぼした作品で、だからこそ近寄りがたく、その思いは今もなお変わらず続いている。ご近所なので挨拶程度は交わすこともあるのだが、あまりの碩学ぶりが私には怖くてどうしても目を伏せてしまう。 
 午後3時前は暖かだった。これから稲村ガ崎にある日帰り温泉施設へ行かれる、という。それで私の心が緩んでしまい、「ひとつふたつ訊いていいですか?」と口が滑ってしまった。
 G.Tさんは一日何時間くらい読書されているのでしょう?
「そうねぇ……、寝る時間を惜しんで本を読んでいるかな。睡眠時間は4時間くらいだと思う。(一日8時間くらいなの?)。執筆時間と読書時間の割合はわからないけれど、もっと長いかもしれません」
 毎月、文芸誌を見ると、連載あり、短文の寄稿あり、たまに一挙500枚の掲載あり。
 新聞でも連載の文芸時評や単発の寄稿はしばしば見るし、文学賞の選考委員もいくつかされているようだし、かと言って書斎派でもなくて、コラムなどを見ていると、東京で観劇をしたり、コンサートにもたまには行かれている様子。
 執筆というのは作家であろうが一般人であろうが、いったん手をつけたら3時間でも4時間でも原稿に向かっていられるものだが、コンスタントに読書をするのはある一定年齢を過ぎたら集中力の衰えから一日に5時間以上となるときつい。ある意味、肉体労働よりヘビーな作業だと、私には思える。奥様の話から推測するに、G.Tさんは執筆日ではない日だと10時間くらい本を読んでいるようだ。これは天賦の才なのか、それとも旺盛な知的好奇心による読書魂なのか、仕事上の「コンプライアンス」なんだろうか?
 とにかく背中を押された、というか励みになった。
 
 今日は病院の帰りにブックオフに寄った。三木卓さんの『私の方丈記』という新書を見つけた。『方丈記』は短文ゆえ、高校2年の頃に読み通すことが出来た。大学時代、堀田善衛の『方丈記私記』を読んで、いつか私も方丈記に寄り添うかたちで社会をシニカルに見つめる自分の心情を綴ってみたいものだ、などと思ったりもした。
 入院に際して荷物が重くなるとつらいので文庫だけにしようと思っていたのだが、新書もありにしよう。この枠を外したら、積読状態が半年も続いている岩波新書も1〜2冊は紛れ込ませられる。
 夕方、ラズリと散歩へ。どこに行こうかは毎回、風任せだが、今日は思いついて氏神様の神社へ行った。2週間早いけれど、初詣と同じ気持ちで手を合わせた。
 お参りするのもたまにはいいものですねぇ!
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