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2019年12月01日00:47

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細野晴臣 音楽活動50周年記念オフィシャルプロジェクト Day1

ホールAのライブ。

テクノドンライブで、ベースかっこいいと思ってたが、実際、人の期待を外すところ、余裕しゃくしゃくっぽく装うところが嫌いだった。

(思い出した。FOEでJBの前座やった時、外人から「I don't know you!」とか蔑まされてたっけ)

だからソロライブは初めて。

でもそろそろ向き合わないと死んじゃうぞって思って、悩んだ末に本気で向き合うつもりで行く。

7年前の幸宏の還暦ライブ(3時間半越え!)のような総集編的なことは全くなく、2時間弱、いつもやってるだろうライブをそのまましてた。

そして、色々考えさせられた。

そして今までの人生のことなんかも考えた。

僕がすぐ本気になる性質だから、「俺、本気出してないもん」的な細野晴臣が嫌だった。

でもよく考えてみるとYMO〜テイチク時代〜アンビエント&テクノドンの時期の細野は本気だった。

前半売れて調子にのり(でもYMOのコンセプトで売れたいと思ってた)後半なにをやっても世間的に低調だった。

だからちゃんと彼にも必死だった時代があって、今日は銀河鉄道の夜しかやってないけどその時代の細野から僕は目を離せなかった。

そしてもうおじいちゃん。

こんな余裕ぶった嘘、はっきり言ってわかりやす過ぎていいじゃんって思った。

それよりも正論ぶってつく嘘の方がたちが悪い。

思い出したのは今は有名なマンガ家の高河某。

30年以上前、コミケ会場で正論を吐かれた。

それは横にいた人の言葉から僕を擁護する内容だったが、ずっとそれが今日までひっかかってた。

今日細野のライブを見て、「ああ、あれ、嘘だったんだ」と気づいた。

長年心にひっかかってた棘がやっと抜けた。

何か救われた。

最近ではカムバックアーティストの小沢某。

数年前「どんな手を使ってでもライブ来てください」と言った奴が転売不可のチケットを売る。

この話ははっきり言って僕のわがままで、今の時代では法に触れることだが、彼は昔好きな来日外タレライブでダフ屋からチケットを買ってたはずだ。

それが子供ができて宗旨替えか?と思ってはっきり言って白けた。

上からものを言うのいい加減にせいよ!と思った(でも作品はやっぱり好き)。

彼女や彼に較べたら、細野の嘘は害がない。

ただのかっこつけだって分かるからだ。

むしろ、罪のある嘘はついていないのかもしれない、と思うくらいだ。

だから今日、この機会にYMO以前のソロも聴かねばと思った。

さて、やっと今日のライブの話。

僕が好きな時代は彼にとって負担になるらしく、ほぼ全部今の彼のフィーリングのセトリだった。

これハワイアンレストランとかでライブやってる連中とどう違うの?と思わせられたが、彼が好きなんだからしょうがない。

そこに着目するところが細野が通な証拠なのかも?

あんまり僕に関係あるとは思えないけど?って思った。

少々眠くなるくらいのオールディーズばかりの軽快さは聴き手に負担がない。

きっとこの人はこういう人で、ある決まったサイクルで巡ってくる再評価にちょうど今はまった、Gレコ映画版の富野由悠季みたいなものなのだろう。

でも彼の足跡は追って損はないと思った。

好きになってはいないが、耳を傾ける気になったのだ。

色々自分のことを考える時間になったから、本当に行ってよかったと思う。

P.S. 客出しの音楽がマーチン・デニーだった(久しぶりに聴いたが、やっぱり細野らしいと思った)。
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