mixiユーザー(id:6486105)

2019年11月29日20:47

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田舎の無料生活

 正午、自転車で街まで出て、ホームレスになった彼女を探しに行った。
 初めて声を掛けた時のベンチで彼女はまどろんでいた。気温は低いものの、暖かな太陽光が降り注いでいる。疲れを溜め込んでいる人だ。久しぶりの陽光はビタミン剤よりもありがたいことだろう。
 声を掛けず、そのままスーパーまで行った。
 入口の脇で市役所に電話をした。
「〇〇さんは〇〇店の前にあるベンチに今、います」
 約束通りに通報した。
 予定通り午後1時、役所の担当者は社会福祉協議会の人と一緒に彼女のもとに訪ねる、という。
 前の電話では私に同席を求めていたが、社会福祉協議会の応援を得たからだろうか、来ないでも大丈夫です、と言われた。
 私もそのほうがいいように思った。既に言いたいことは彼女に伝えているし、知己の人間に知られたくないこともあるだろう。保護を受けるか受けないかは、本人しだいだ。
 スーパーで牛乳とかバターピーナッツとか大福餅などを買って、帰宅した。
 家に帰って熱い珈琲を飲んだ。彼女にせめて珈琲を持って行ってあげたい、と思ったが、ひょっとしたら担当者らで温かい飲み物くらいは持参しているかもしれない。こうなると、私が動くことは余計なお世話だ。
 体調が悪くて、朝から身体が冷え冷えとしている。少し動いたほうが温まるかもしれないので、床のワックス掛けをした。40分くらい床を這いずり回っていたら、厚着していたものだから汗がにじむくらいになった。しめしめ。
 あとは図書館本を読んで、ラズリと40分ほど散歩をして、ちょっとバイクのメンテナンスをしていたら、日が暮れた。
 そうだ、そうだ。散歩の途中で無人だったり有人だったりする野菜直売所に寄ったら、ふっくら膨らんでいるサツマイモが売られていた。今日はおばさんもいる。大きなサツマイモを1個買ったら、売り物にならないサツマイモをたくさんくれた。ねっとり系の紅はるかと安納芋で、確かに小さすぎて廃棄されてもおかしくないような芋だが、アルミホイルに包んで石油ストーブの上に(ときどき転がしながら)置いておくと、食べきりサイズの絶品な焼き芋になる。10個くらい、もらったかな。
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