2019書評285

｢ノワールをまとう女｣　神護かずみ、講談社。

第65回江戸川乱歩賞受賞作。

そろそろ気づかないと、いや、認めないといけないのかな？鮎川哲也賞以外のミステリーの賞に、本格推理小説を期待してはいけないという事実を(苦笑)。

今回の賞に至っては候補作全てに共通した欠点があったと評する審査員もいたぐらい。
月村さんが言っていた通り、私もこの作品、もう少し悪意や権力者の力みたいなものが感じられる作品にしてほしかった。

因みに、主人公の過去の話は抜群に面白いので、作者の次回作には期待してます、きっと面白い作品を書くと思います。

100点満点中68点。