午後3時が過ぎたところで、銀行で金をおろしがてらラズリと散歩に出た。
今日は暖かい。薄いセーターにダウンベストという出で立ちはややオーバー・スペックだった。
銀行を出て小町通りに入った。相変わらず観光客が多い。
歩いていると、5メートルほど先で写真を撮っていた中年女性2人組でやや小太りのおばちゃんから声を掛けられた。「かわーい」という第一声で中国から来た観光客であることがわかった。
つたない日本語で一所懸命、私に話し掛けてくる。
自分は犬を飼っていた。12歳で亡くなった。犬が好きだ。
そして、小太りのラズリを撫でながらこう言った。
「この犬、太いのでは?」
私はのけぞり返りながらも「あなたの体つきとsame」と答えたら意味が通じたらしく、おばちゃんは弾けた笑顔になった。このやりとりの様子を、連れの女性がスマホで撮影していたので、YouTubeに撮った動画をアップしてくれたら嬉しいな。
おばちゃんはボーダーコリーが牧羊犬であることを知っていたことに驚いた。
国籍と体型で人を判断してはいけない。
帰宅したら、郵便物が届いていた。一つの包み紙を手に取った瞬間、「へぇーーー」と嬉しくなった。9月24日にアマゾンでスマホケースをポチったことが発端だ。
待てども待てども届かない。
業を煮やしたところで、アマゾンを通じて苦情を言ったら「あと5日、待って下さい」と返信があって、それから10日過ぎてようやくスマホケースが届いた。
と喜んだのも束の間で、私はiPhoneSEのケースを注文したのに届いたのはiPhone6〜8のケースだった。
10月23日の日記を読み返したら、以下のように私はむくれていた。
「いつまで経ってもケースは届かない。私だけじゃなく他の購入者も御社に抗議しているくらいだから、私はもう要らない、金返せ」
「中国から日本に発送はした。もう5日、待って下さい」
「既に5日どころか1週間が過ぎた。まだ来ない。いいから早く返金処理しなさい」
「あと5日待って下さい。返金はいたしますが。商品はあなたにあげます」
「受け取りました。しかし、届いたのは違うiPhoneののケースだ。これ、使うに使えない。返金処理がされたかどうかは知らないが、少額なのでもうどうでもいい」
「メールを受け取りましたが、私たちが間違っている? どうか写真を送ってください」
「もういいって。しかし、一応写真を送ってやる」(23日の午前11時半)
「写真見ました。あなたの言っていること、正しいです。申し訳ありません。もう一回(中国から)発送します」(23日の午後4時)
で、本日11月5日、今度は間違いなくiPhoneSEのケースが届いたのだった。
マイミクさんがちょっと心配してくれたこともあって、翌日、アマゾンを通じて「返金」じゃなく「返品」リクエストをしてみたのだが、それっきり放っておいた。そもそも上等なリンゴ一個分くらいの値段だし、送料を考えたら相手が気の毒にも思えた。
私は忘れることにした。しかし、業者は中国からあらためてケースを送ってくれたのだった。
ケースを付けてみて、とても気に入った。
こう言っちゃなんだが、中国は地道に発展しているような気もする、わが国に較べて。
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