ずいぶんと遠くまで来てしまった
振り返ると
小さい頃の想いでは
ほとんど思い出せなく
なってしまった
初めて空を見たのは
いつだったのだろうか
母の胸に抱かれながら
この美しい青い星を
ぼんやりと
眺めたのだろうか
物心ついた頃から
空はいつもあって
もの悲しい日も寂しい日も
いつも見上げれば
雲も同じように
流れていた
年をとって
凝り固まってしまう
私の心も
いつも形を変えながら
流され続ける雲のように
もっと自然に
あるがまま流されなさいと
語りはしないで
今日も夕暮れの
見慣れた風景として
教えてくれる
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