これイエユウレイグモで合ってる？

　昨日の昼には間違いなくトイレの天井に居た。出勤時は判らない。今朝仕事から帰ると風呂のドア手前に居た。だから言ったろうよ、そこは効率が悪いって。あるいは効率の良い悪いではないかも知れない。彼の決まりなのかもしれない。これ正確に記録したら、ちょっとした価値が出るかな？今回は23日以上33日未満。ちょっと真似できない根気強さだ。

　思えば人は彼を見倣うべきかも知れない。結果が出ないから決めた手法やルールを変えてしまったり、逆に結果が出ないのに決めた手法やルールに拘泥したり。

　撮影を2度試みる、1度目はスマホのバッテリー切れ。
　2度とも客観的な大きさを撮りたくてメジャーを近くに設置するが、彼は外敵を感知すると激しいダンスを踊る。2度目の撮影では、この手の動物は動く物しか感知しないと聞くから、しばらくじっとしてダンスが止まるのを待ったが止まらない。メジャーを離して別の事をしてたら止まった。メジャーを諦めた3度目の正直。

　ところで、このダンス戦術、鳥とかの本物の外敵に対し有効なのだろうか？
　いや有効であればこそ彼等は生き残って来たのだ。もしかすると人類は脳に支配され過ぎかも知れない。彼等昆虫も含めた節足動物、あるいは貝・カタツムリ・イカと多彩な生態をもつ軟体動物、どちらも我々が属する脊椎動物に負けず劣らず成功している。トライ＆エラーを繰り返して生物は進化してきた。脳に支配され特定の概念に縛られてしまうような脆弱な生き物より彼等のほうが優れているのではなかろうか？

　今日、彼が激しく動くのを初めて見た。普段は同じ所にじっとしていて省エネルギーに徹し、餌が少なくとも構わないという蠅や我々とは真逆の戦略だ。そんな彼に2度も非常用エネルギーを使わせてしまった。愛想尽かせて出て行かないか心配だ、益虫なんだから。