心学「誇る」
自然界の美しい草花や風景は誇ることをしない。桜の満開は実に素晴らしく、人々の心を和ませる。晴れた日の山々は神々しく、人々の心に勇気を与える。夜空に浮かぶ満月も風情を与える。
桜や月が満ちていても何一つ誇ることはない。欠けても悲しむこともない。天地自然の万法に喜びや悲しみはない。
いつも同じ心を持ち、ひたすら与えられた天命を全うするだけである。
人間も天地自然の万法に従って生きているが、草樹と大きく異なるのは「我欲」があること。草樹も「生き抜く欲」を持つ。
自然の厳しさに耐え、環境に合わせる力こそが「生きる欲」である。
ただ、悲しむこともなく、愚痴を言うこともなく、逃げることもなく、生きることに専念する。
人間も草樹を見習うべきであろう。路傍の小花でさえ、生きることに専念し、生命を全うし、次の世代を育てている。
次の世代を育てることは人間以上の力かもしれない。
人間、誇ることは良い感情であるが、自分に合った「分相応」の誇りでなければならない。分を超した誇りは「心の埃」になる。埃は掃き取ろう。
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円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」
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