心学「控える」
人間、何事も控え目が良い。控え目の方がより大きな事を掴める。控え目にできない人間は大きな事を成すことができない。それは「控」と云う漢字が教えてくれる。
手偏に空と書く。空を掴むことである。両手を広げ、大空を掴む心。掴むとは同じ手偏に国と書く。これも偉大なる漢字。
控え目は遠慮することではなく、自分自身の力を見極め、余計な言動を慎み、周囲を常に見渡す心。
出しゃ張る人間こそ周囲から排除され、上に立つことができない。控え目こそ、黙々と育つ大樹のような存在、見事な花を咲かせることなく、小さい花で目立つことはない。しかし、根性が幹や枝を支え、風雨や風雪に耐える力を持つ。
大樹もまさに空を掴んでいる。杉やヒノキ、銀杏や楠など木材としても人の役に立つ。実に素晴らしい人間の師である。
天地自然の万法に逆らうことのない樹木はまさに「道理の徳」そのものの存在である。大いに見習うことが多い。
時間があれば森林浴をするのが良い。常に自分は控え目なのか、植物であればどのような草樹なのを省みることも修養の一つ。
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円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」
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