mixiユーザー(id:18419990)

2019年09月05日23:01

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fbで凄く良い文章があったので拡散

まったく同じことを前にも書いたが、思い出しついでいまた書くと、以前にテレビの企画かなにかで、力士と普通の男十人が対戦するものがあった。十人の圧勝だった。あのバカでかくて圧倒的に強いお相撲さんですら、たかだか十人の一般人に勝てない。
この世で数の力ほど強いものはない。
だから皆、数に頼める側に立って、目立たないよう、虫みたいな生き方をするのだろう。まあ別に否定はしない。

しかし世の中には、数に頼めない問題というのがあるし、数が必ず敵になる星に生まれついた者もいる。
そういう人間は大局的には負けるしかない。だから逆説的にも、「大局的な勝利」などは最初から捨ててかかるのが唯一の勝機だ。

件の企画で、力士は正面から押し相撲で対峙していて、張り手などは一切使っていなかった。まあそうだろう。テレビでやったら放送できない。

もしも張り手を解禁すれば、最終的勝敗はともかくとして、最初の一人か二人にはとてつもないダメージを与えられるだろう。その殺気が十分に強ければ、残りの人間も手出しはできない。数の有利があっても最初の一人二人は確実に殺されるとなれば、虫のように生きたい側は身動きができなくなるのが道理だ。

師匠の師匠が「馬賊の頭目」という話をされていて、昔の大陸で、関東軍が懸賞首として狙っていた頭目と、日本の軍人らが酒場でバッタリ会ったことがあったそうだ。もちろん兵隊さんの方が圧倒的に多く、武器も持っている。が、頭目も丸腰ではないし、射撃の名手として知られている。抜けば最初の一人は確実に撃たれるだろう。それで結局、兵隊は手出しができずに頭目を逃してしまったそうだ。
唯一の勝機とはそういうことだ。
独裁国家の統治者が恐怖政治に走るのも似たような道理だから、あんまり褒められたものではないかもしれない。が、ヒステリックな群衆心理で知性も品位もかけらもなく物事を動かすより、余程潔い生き方だと思う。何より、立場によってはそれより他に喧嘩の仕方がない。
師匠の武術もそういうものだと思うし、武術自体が究極、ある種の顔、ある種の立ち方を極めることにあると思う。こう来たらこう返すとか、そんな技の話ではない。最初の一人は確実に殺す、という顔ができるかどうかだろう。
まあ自分にそんな顔ができると言うつもりは毛頭ないし、大体そんな怖い顔になったらモテないから困るのだが、生き方の指針としては胸に刻んでおきたい。
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