昨日の朝早くに、僕はNHKのドキュメンタリー番組を観ていた。
アニメーション『君の名は。』以後、3年ぶりの新作『天気の子』が全国の映画館で公開中の映画監督・新海誠さんのインタビューを何気に目にしていたのだった。
新海さんは出身が長野県小海町で、僕の妻の妹と同じ高校の出身であることは知っていた。そんな新海さんのインタビューは故郷小海線の電車の中で繰り広げられていたのだ。電車の車窓を通して僕の見慣れた光景の数々がゆっくりと流れて行くのを感じていた。
そんな僕が、一瞬「あっ!」と声が出てしまうほど驚いてしまった。義理の父母が眠るお墓の映像が、電車の窓枠のフレーム内にはっきりと映し出されたのだ。父母のお墓は線路脇の少し小高いところにあるのだった。
・・・お盆なのに墓参にも来ない僕に、両親が冥府の向こうからこちら側にやって来た気がした。途端に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
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