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2019年08月03日01:06

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和歌浦日帰り紀行5 片男波

 7月28日日曜日は、不老橋を渡って片男波(カタオナミ)へ赴きました。
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 片男波は、和歌浦南方へ細長く突き出した全長千数百mにも及ぶ砂嘴(サシ)半島で、その名称は山部赤人の万葉歌「若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴(タヅ)鳴き渡る」の「潟をなみ」に由来しています。
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 明光浦(アカウラ)十景では《松汀積雪(ショウテイセキセツ)》として選定されています。
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 東側の潟湖内は国指定名勝として保存されていますが、西側の外海側は海水浴場となっており、全体が昭和天皇御在位60年記念健康運動公園として片男波公園の名で整備されています。
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 公園の工事開始は平成2(1990)年、完成は平成7(1995)年でした。
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 先ずは平成7(1995)年にオープンした万葉館を訪れました。
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 万葉集の研究や万葉集と和歌山の関係や万葉集の時代・歌人について、実物・複製・解説パネル・タッチパネル等を用いて展示が行われています。
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 入館は無料です。炎天下を歩き回ってヘトヘトになっていましたが、館内でヴィデオを観たりして休憩しているうちに元気が回復しました。
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 残念ながら一部エリアを除いて館内は撮影禁止でした。
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 この本を購入しました。
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 万葉館を出た後は片男波を南下しました。
 日本庭園です。
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 片男波の南端近くは280mに及ぶ「万葉の小路(コミチ)」になっています。
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 万葉時代の天皇の紀州行幸の際に読まれた六首が五つの石碑に刻まれています。
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 何れも「詠み人知らず」です。
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 巻十二 3168
 「衣手(コロモデ)の 真若(マワカ)の浦の 真砂地(マサゴツチ) 間(マ)なく時なし 我が恋ふらくは」
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 巻七 1215
 「玉津島 よく見ていませ あをによし 奈良なる人の 待ち問はばいかに」
 巻七 1217
 「玉津島 見てしよけくも 我れはなし 都に行きて 恋ひまく思へば」
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 巻七 1213
 「名草山 言にしありけり 我が恋ふる 千重の一重も 慰めなくに」
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 巻十二 3175
 「若の浦に 袖さへ濡れて 忘れ貝 拾へど妹は 忘らえなくに」
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 巻七 1219
 「若の浦に 白波立ちて 沖つ風 寒き夕(ユフベ)は 大和し思ほゆ」
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 万葉の小路の最南端です。
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 鶴をイメージしたモニュメントがあります。
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 名草山方面の眺望です。明光浦十景の《名草晩潮》です。
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 琴浦・藤白坂方面の眺望です。明光浦十景の《琴浦戯鴎》《藤白落葉》です。
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 黒松林が続きます。
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 海水浴場との間には堀?があります。
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 片男波の最南端です。
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 片男波海水浴場です。
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 環境省が選定した「快水浴場百選」のなかで「海の部特選」に選ばれているだけあって風光明媚で、水も美しいです。
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 西端が奥新和歌浦の雑賀崎(サイカザキ)です。明光浦十景の《雑賀漁火》です。
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 片男波公園では多くの花々が咲き乱れていました。
 唐綿(トウワタ;Asclepias curassavica)です。
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 浜木綿(ハマユウ;Crinum asiaticum)です。
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 松葉菊(マツバギク;Lampranthus spectabilis)です。 
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 露草(ツユクサ;Commelina communis)です。
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 ペンタス(Pentas lanceolata)です。 
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《続く》
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