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2024年05月22日00:55

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柏崎紀行09 柏崎陣屋跡 / 香積寺

 5月3日金曜日は勝願寺へ参拝後、県道316号線を東進して柏崎陣屋跡及び柏崎県庁跡 〔柏崎市指定史跡〕へ赴きました。
https://www.google.com/maps/place/%E6%9F%8F%E5%B4%8E%E9%99%A3%E5%B1%8B%E8%B7%A1%E5%8F%8A%E3%81%B3%E6%9F%8F%E5%B4%8E%E7%9C%8C%E5%BA%81%E8%B7%A1/@37.3626907,138.5428802,17z/data=!3m1!4b1!4m6!3m5!1s0x5ff5b5004fe8bf37:0x77e9e7bd9a0e7edc!8m2!3d37.3626865!4d138.5454551!16s%2Fg%2F11y3b8xlr3?entry=ttu
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 江戸時代初期、柏崎を領有した高田藩は現在の西本町一丁目に当たる扇町に柏崎陣屋を設けて統治を行いました。天和元(1681)年に高田藩が改易されると柏崎は天領となり、柏崎陣屋が代官所となっています。貞享2(1685)年に柏崎は再び越後高田藩領となりました。
 寛保元(1741)年に柏崎は陸奥白河藩領へと転じ、白川藩主久松松平定賢(ヒサマツマツダイラサダヨシ)は、扇町の陣屋に代わって大久保の高台に新たな柏崎陣屋を設け、領内221ヶ村の総支配所としました。
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 柏崎陣屋は東西100間・南北50間・総坪数5千坪の規模でした。
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 文政6(1823)年に陸奥白河藩主久松松平定永が伊勢桑名110000石へ転封されると、柏崎も桑名藩領となり、引き続き柏崎陣屋が行政庁となりました。
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 慶応4(1868)年閏4月29日に新政府軍が柏崎へ進駐、7月27日には柏崎県(第一次)が設置されて柏崎陣屋に県庁が置かれましたが、明治2(1869)年2月22日に柏崎県は廃止されて越後府へ編入されてしまいました。ところが、同年8月25日になって柏崎県(第二次)が再設置されて柏崎陣屋に再度県庁が置かれ、明治3(1870)年10月22日には長岡藩が柏崎県へ編入されています。
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 明治4(1871)年7月14日の廃藩置県の後、同年11月20日に府県統合が行われ、椎谷県・与板県・高田県・清崎県が柏崎県(第三次)へ編入されましたが、結局、明治6(1873)年6月10日に至って柏崎県は廃止されて、新潟県に編入されてしまいました。
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 続いて県道316号線を東進し、鵜川に架かる鵜川橋を渡ります。
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 鵜川橋を渡ってから、少し北へ入ると曹洞宗飯湧山(ハンニュウザン)香積寺(コウジャクジ)があります。
https://www.google.com/maps/place/%E6%9B%B9%E6%B4%9E%E5%AE%97+%E9%A6%99%E7%A9%8D%E5%AF%BA/@37.365978,138.5459754,18z/data=!4m14!1m7!3m6!1s0x5ff5b5004fe8bf37:0x77e9e7bd9a0e7edc!2z5p-P5bSO6Zmj5bGL6Leh5Y-K44Gz5p-P5bSO55yM5bqB6Leh!8m2!3d37.3626865!4d138.5454551!16s%2Fg%2F11y3b8xlr3!3m5!1s0x5ff5b5cdf9f96c69:0xcca62b7937663531!8m2!3d37.3663117!4d138.5470961!16s%2Fg%2F1tls2pfv?entry=ttu
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 寺伝によると、朱鳥元(687)年の開山とされ。平安時代には天台宗に属していました。本尊は釈迦如来です。
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 鎌倉時代になって、地元豪族のた柏崎勝長の祈祷所となって曹洞宗に転向しました。
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 勝長は建長6(1254)年に息子の花若丸、及び従事者の小太郎と共に鎌倉幕府執権北条時頼に対して年貢の減免を嘆願するために鎌倉へ赴きますが、病死してしまいます。花若丸は父の菩提を弔うため信濃国善光寺で出家し金蓮法印と称する事となりました。従者小太郎は勝長の遺品を持って柏崎へ帰り夫人に報告しますが、夫の死と息子の出家を聞いた夫人は驚愕して半狂乱となり、善光寺で我が子と涙の対面をする事となります。
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 この物語を謡ったのが謡曲「柏崎」ですが、柏崎勝長の存在は一次史料では確認されていません。
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 境内の一角に柏崎勝長邸跡 〔柏崎市指定史跡〕があります。
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 香積寺は震度6強を記録した平成19(2007)年の新潟県中越沖地震で境内・伽藍共に大きな被害を受けましたが、出来るだけ古い部材を使用して修復が行われ、現在は新旧の部材が入り混じった伽藍になっています。
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《続く》
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