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2019年04月24日22:12

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｢まく子｣＠テアトル新宿

予告を観て気になっていたこの作品。渋谷では掛かっていなかったので、金曜の会社帰りに新宿へ

西加奈子さんの原作小説は未読だが、果たして。。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　重要部分ネタバレなし　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

小さな温泉街で旅館"あかつき館"を営む両親と暮らす小学5年生のサトシ(山崎光)。自分の体の変化に戸惑い、女好きを隠そうともしない父(草彅剛)を不潔と感じていた。そんなある日、サトシの前に美少女の転入生コズエ(新音)が現われる。仲居として働き始めた母親(つみきみほ)と一緒にあかつき館に住み込むことになったコズエ。何でも撒き散らすなど、彼女の奇妙な言動に困惑しつつも、そんなコズエにどうしようもなく心惹かれてしまうサトシ。すると突然コズエは、"自分はある星から来た"と思いも寄らぬ秘密を打ち明けるのだったが…。

美少女でとびきり個性的で大人っぽい転校生は宇宙人

というファンタジーも織り交ぜつつ、小学生男子の身体や心の変化や淡い初恋を綴った思春期入口のほんわか青春ドラマになっている。

主演のサトシを演じた山崎くんの初々しさがいい

まだ子供の部分が大きいけれど、自分なりに両親や周りの大人、クラスの友達などを見て、いろんなことを日々感じている。そして、自分の身体的な変化や不思議な転校生の魅力に惹かれる心情に戸惑う姿を素直にみせてくれたと思う。

対するコズエを演じた新音ちゃん。小学生役にしては少々大人っぽすぎたが、ビジュアルの圧倒的な魅力はさすがモデルさん

今後も役者業をやるのなら、ぜひ頑張ってほしいと思う。コズエと母役のつみきみほさんはどちらも宇宙人感があって、ナイスキャスティングだった

そして、楽しみにしていた草彅さん。大人の男のだらしなさと色気が滲み出ていて、すごくいい雰囲気

こういう力の抜けたダメ男役は新鮮で、また役者としての魅力が増した感じ。女にはすぐデレデレ、息子にはちょっと雑だけど、ちゃんと愛情も持っているという感じが上手く出ていたと思う

出演は他に、須藤理彩、村上純、橋本淳、内川蓮生、松山愛里、根岸季衣、小倉久寛といった面々。サトシの母親役の須藤さんは旅館の女将っぷりがとても板に付いていて、旦那や息子、従業員たちのあれこれも受け止めている懐の深さが感じられてよかった。

鶴岡慧子監督のプロフィールを調べたらまだ30歳。黒沢清監督に師事して、まだ劇場公開作は数本みたい。日本映画好きとしては、どんどん若い監督が出てきて、活躍してくれることに期待したい

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