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2019年04月08日15:48

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4/7 美術館の春まつり@国立近代美術館

美術館の桜祭りは東博でもやっているが、この日は近美が無料観覧日だったので、こちらを選ぶ。

我が家から近美は、都営新宿線で九段下にて東西線乗り換えなのだが、ほぼほぼ階段なので参る。おまけに近美近くには飲食店が全くなく(毎日新聞社ビルは日・祝閉館してしまうのだ)不便。美術館に入っているレストランはミクニで、やたら高いのだ。かといってお弁当を広げる場所もなし。外国人観光客を呼びたいなら、駅も美術館もなんとかしてほしいものだ。以上は、行く度に毎度思っていること。

この日の九段下駅は靖国神社、千鳥ヶ淵の最寄駅なので、混雑に備えての厳戒態勢。ラッシュにあったら大変だ。美術館も、無料観覧日&特別イベントで結構混んでいた。ただ、1階の企画展に加え、2〜4階の所蔵品フロアが割と広く、分散してしまうので、あまり混んでいる印象を受けないのが利点。
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美術館前庭では緋毛氈の縁台が出ていて、花見弁当なども売っていたがそんなには混んでいなかった。日差しを避ける傘がなかったからかもしれない。もう紫外線が強いものね。メニューを見たら、あんみつなどの甘味は皆無。ちょっと残念。
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美術館内は12時から15時まで「春まつりトークラリー」が開催されていた。所蔵品30点について、ガイドスタッフが参加者の感想や意見を引き出しながらギャラリートークを進行し、最後にスタンプをもらうというもの。各作品の前でそれぞれ時間が来ると始めるので、好きなところに参加すればいい。約15分のトークが、どこかしらで時間をずらして行われていて、参加した証拠のスタンプを3つ集めると、作品の缶バッチをもらえる仕組み。
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ガイドスタッフは、学芸員さんではなく、解説ボランティア。友人のご主人が退職後に登録してやっているそうだ。素人でもOKなので、体力さえあればやってみたい気がする。

私がトークに参加したのは、川合玉堂《行く春》、竹内栖鳳《買われたる猿と兎》、河野通勢《好子像》、三岸好太郎《雲の上を飛ぶ蝶》、山口蓬春《香港島最後の総攻撃図》、柳原義達《風の中の鴉》の6つで、李禹煥《線より》と岡本太郎《燃える人》は途中から聞いた。言葉にすると、ぼんやり見ていて気がつかなかったことに気付いたりするので、アートトークは面白い。気づくと3時間ずっと立ちっぱなし歩きっぱなして疲れてしまった。

この日は暖かく、桜も満満開で絶好のお花見日和。美術館の2階のテラスに出てみると風が気持ちいい。皇居乾門のお花見から帰って来る人もぞろぞろ。
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今年のお花見はこれで最後と思うと寂しい気もするけれど、今年は堪能したなぁ。来年も見られますように。

気に入った作品の写真はアルバムにしたので、キャプション付きでよかったら見てください。
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000106032605&owner_id=2083345

せっかくなので、こちらにも少し載せますね。
船田玉樹《花の夕》フォト
そうだ、回顧展で見たことがある!と思ってmixi日記を検索。練馬美で見たのでした。https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1867421084&owner_id=2083345

松林桂月《春宵花影図》フォト
で、これもまた大好きな絵だけれど、練馬美で回顧展を見て大ファンになったのよね。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1925534473&owner_id=2083345

跡見玉枝《桜花図巻》
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40種類の桜の品種を掻き分けているそうだ。
たまえさんという女性でなく、ぎょくしと読んで男性。この人の従姉が跡見学園の創始者。玉枝は内親王の御用掛を務めたというから、皇室関係の展覧会では目にすることもあるかな。

川合玉堂《行く春》フォト
川合玉堂がいいと思ったことはあまりない(好みの問題で)のだが、これは素晴らしいと思った。ちょうどギャラリートークも参加できてより印象的な作品となった。国民的画家というのが、わかるな。

山口蓬春《香港島最後の総攻撃図》フォト
山口蓬春が戦争記録画を描いていたなんて。物資不足の頃高い藍色の顔料をふんだんに使っているところから、政府の後押しの強さを感じてしまうが。美しい絵だから却って複雑な気分。

速水御舟《ひよこ》フォト
やはり御舟は上手だなぁ、、、、と言いながら、府中「へそまがり日本美術」徳川家光のぴよぴよ鳳凰を思い出してしまった。こちらはひよこなのだから、可愛くていいのだ。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1970920177&owner_id=2083345

河野通勢《好子像》フォト
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=870287895&owner_id=2083345
この絵もまた松濤美術館の回顧展で見ている。画面の色々な部分をよくみるととても不思議な絵。


https://www.momat.go.jp/am/exhibition/springfest2019/

桜を描いた名作、川合玉堂《行く春》(重要文化財)を年に一度この時期だけ公開するほか、しだれ桜、うこん桜、おおしま桜といった40種類を超える希少な桜が描かれた跡見玉枝《桜花図巻》を展示します。千鳥ヶ淵や美術館周辺の桜との競演をお楽しみいただけます。
さらに、加山又造《春秋波濤》、船田玉樹《花の夕》、松林桂月《春宵花影図》などの名画が並び、花を描いた作品は全16点に及びます。また今回初めて、初代宮川香山《鳩桜花図高浮彫花瓶》、木村雨山《縮緬地友禅あおい文振袖》などの工芸作品も一緒にお楽しみいただけます。


展示は5月26日まで


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