mixiユーザー(id:411965)

2019年03月29日00:41

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「バンブルビー」映画

『バンブルビー』
<ストーリー>
 ディセプティコンの攻撃によって壊滅状態となったサイバトロン星から脱出するオーボット戦士たち。その一台のB-127はオプティムス・プライムの指示で地球へと向かう。しかし、追ってきたディセプティコンの攻撃で大破してしまう・・・
<コメント>
 最近では惑星規模の戦いと、もうやたらとスケールが大きくなって「車に変形する意味があるのか」と思っていたトランスフォーマーだけれども、本作はその前日談ということでバンブルビーが初めてただ一人地球にやってきたところという目の付け所が良い設定。
 傷つき、記憶を無くしたB-127が愛する父をなくして新しい家族と距離ができ、疎外感に苛まれる少女チャーリーと出会い、友情を育んでいく展開は『ET』や『ドラえもん』同様にSFの部分を最小限にして“日常”がきちんと描かれていること。特にチャーリーと家族の関係は下手をしたらどちらかが嫌な奴になるところをいわゆる“感情のすれ違い”であることを丹念に描いていてだからこその後半の展開に繋がっていくと言える。死んだ父をあっさり忘れて新しいパートナーを迎える母にいらだつチャーリーに最初は感情移入するけれども、やがて父の死が数年前だと判るあたりから実は彼女の方が新しい家族を拒絶していることが見えてくるのだ。
 まあ、そうこうしてB-127と出会ったチャーリーが彼にバンブルビーと名づけ、ゆっくりと自分なりの青春に目覚めていくところは感動的である。
 後半はバンブルビーを追ってきたディセプティコンとの戦闘になるのだけれども、これまでのわらわらと多量にロボットが出てくるのではなく、バンブルビーと敵との戦いがじっくりと描かれ、さらにその戦闘においても必要に応じて変形するというトランスフォーマー本来の機能をきちんと戦闘で利用してくれるのがうれしい。
 ラストシーンで1作目につながるという展開も洒落ているけれども、なんと言ってもチャーリーが最期にバンブルビーにかける言葉が最高に可笑しくて楽しい。

バンブルビー
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