『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション後章』映画

＜ストーリー＞
　エイリアン（通称侵略者）の母艦に変化が表れ始める。それと関係なく大学に進学したおんたんと門出は入部したオカルト研究会の部長の部屋でかつてのアイドル大葉君と同じ姿をした侵略者の少年と出会う・・・

＜コメント＞
　前章のラストでの大量侵略者の墜落死とか前章での小学生門出の死とかのフロックで度肝を抜かされたけれども、今回も前半は結構淡々と物語が進んでいく。
　巨大な母艦と何を考えているのか分からない宇宙人。政府がどこまで把握しているのかもわからないままに陰謀が加速してゆき、「侵略者」と名付けられたゆえに虐殺される宇宙人たち。この虐殺シーンの雰囲気ってってどこかでみたあるな、と思い返したらそういえば橋本忍の「ブルークリスマス」ってこんな感じの映画だったな、と思い出した。あちらの場合は橋本忍自身にSFの素養がなくてSFっぽいものしか描けなかったし主人公が自衛隊員なので虐殺だけに焦点があてられたが、より現代的でSFっぽい視点で描かれたらこうなるだろうな。

　とにかく構成がしっかりしているので、誰がどんな目的で何をしているのかとかどこにいるのとかがきちんと分かり、そのうえで主人公のおんたんと門出の描写が素晴らしいので結構悲惨な話なのにいつまでも見ていられる。

　しかし、相変わらず「あの」ちゃんは凄いなあ。気弱で控えめなおんたんがある日プッツン少女になってそのままプッツン女子大生になったというのが納得できるキャラで、しかもセリフはすごく聞き取りやすくて「狂っているのに何を言っているのかが分かる」という声優の才能まで感じさせてくれる。


デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章
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