「ｽﾀｰﾄﾚｯｸ:ﾃﾞｨｽｶﾊﾞﾘｰ2-3 光の先」配信

『ｽﾀｰﾄﾚｯｸ:ﾃﾞｨｽｶﾊﾞﾘｰ2-3 光の先』
＜ストーリー＞
　謎の赤い光を探すディスカバリーだが、マイケルたちは手がかりとして行方不明になったスポックの捜索を始める。一方、新体制となったクリンゴン星では新総裁の側に立つ地球人の姿のボークが不安を与えていた・・・
＜コメント＞
　『ST:ディスカバリー』の第二シーズンは明らかに第一シーズンと異なってスタトレ本来の面白さである“未知への探索”に舵を取ろうとしている。しかし、だからと言ってブライアン・フラーの作った第一シーズンでの設定をおろそかにはせずに大河ドラマとしての基本ストーリーを語るのも忘れていない。今回はディスカバリーの話と平行してクリンゴン星での内乱一歩手前に苦悩する新総統とタイラーの姿をしたボークの関係性と総統の座を狙う一派との戦いが描かれるが、これがなんというかなかなか凄い。意外な展開といい、意外な新登場人物といい、意外な人物の再登場といい、こちらの想像をひっくり返す展開に驚かされる。そうか、あの人はそういう風になっていたのか。この展開はかなりショッキングであると同時に納得してしまう。ひたすら格好いいのでこの人物主演でスピンオフが製作されるというのも納得。
　クリンゴン星でのストーリーがシリアスなせいか、ディスカバリーではティリーのストーリーがクローズアップされる。ティリーの前に現れる幻覚の旧友の正体を巡る展開はスリリングでありながらユーモラスなのが彼女の持ち味。シリアスに傾きがちなこの物語でアクセントになっている。