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2019年03月06日20:41

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「トラさん 僕が猫になったワケ」@渋谷HUMAXシネマ

多部ちゃんハートが出ているので、気になっていたこの作品。映画館で何度か観た予告の雰囲気では、正直期待値は高くなかったが。。水曜レディースデイにちょうどいい時間があったので、会社帰りに鑑賞わーい(嬉しい顔)

************** 重要部分ネタバレなし **************

売れない漫画家の高畑寿々男(北山宏光)は、妻の奈津子(多部未華子)と娘の実優(平澤宏々路)を心から愛しているものの、いい加減で能天気な性格のままに、妻と娘に頼りっきりのお気楽な毎日を過ごしていた。ところがある日、交通事故であっけなく死んでしまう。そんな寿々男は"あの世の関所"で、裁判長(バカリズム)から過去の愚かな行為を挽回するチャンスを与えられ、1ヶ月だけ現世に戻ることを許される。ただし猫の姿で。こうして猫として現世に戻った寿々男は、"トラさん"と名付けられ、どうにか高畑家の飼い猫になることには成功する。しかし言葉が通じず、誰も寿々男と気づいてくれない。そんなもどかしさを抱え、家族に何をしてあげたらいいのかも分からぬまま、現世での残り時間が減っていく寿々男だったが…。

家族のことは愛しているが、ダメな夫、ダメな父だった主人公が、始まって10分するか位であっけなく交通事故死。あの世の関所で裁判長から猶予を与えられ、猫の姿になって家族の元へ戻り、何を残したいかを考え、自身のこれまでを見つめ直す物語。思ったよりもずっと心温まるファンタジーコメディとして素直に楽しめたるんるん

北山くんの着ぐるみのビジュアルを初めて目にした時、これはないなと正直思った。でもね、それで観るのを止めてしまうのはもったいないダッシュ(走り出す様)(私も多部ちゃんが出てるから観に行ったんだけどあせあせ(飛び散る汗))きちんと登場人物の想いが伝わる細やかさのある作品だったと思う指でOK

原作は板羽皆さんの同名マンガだそうで、いつものごとく未読だが、きっと原作の素敵な部分を上手く抽出して、実写化に成功したパターンなんだろうなと思える。突然夫を失ったことに泣けない妻(後に理由が語られる)、いつものように日常を過ごしているようで、日めくりカレンダーは亡くなった日のまま、めくり忘れていたり。。そうした些細な描写がすごくリアルで、胸を打つものがあった。

北山くんはちらちらTVドラマなどは出ていたが、映画は初出演で初主演だそう。大半が猫の着ぐるみ姿で、猫っぽい動きも要求される特殊な役を大健闘exclamation ×2着ぐるみの人間を猫として扱い、ずっと画的にも物語は進行していくが、それを違和感なく成立させてくれた。

いい意味で期待を裏切られる良作ぴかぴか(新しい)ジャニーズが着ぐるみでやる安易なコメディと侮るなかれexclamation場内あちこちで泣いている気配。多部ちゃんと娘役の宏々路ちゃん(こころって読むんだってウインク)も好演しているので、お薦めです。
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