キャブのオーバーホール、交換、調整をしました

買ったNSR150SPとバーディー９０の調子が悪かったので、キャブのOH、交換、調整をすることにしました。

まずNSR150SP
ヤフオクで買ったんだけど、６０００回転以上回さないと発進すらできない酷い状態できました。しかも６０００回転までも、モゴモゴいってニュートラルでも回転がなかなか上がらない状態。
業者に依頼すると、数万円かかる上に、キャブ自体が駄目になっていて直らない可能性もあると思ったので、中古のキャブを買って自分でOHしてから交換することにしました。

高校生のころ、２ｓｔスクーターを改造していたころを思い出して、ひさしぶりにやりました。なんか作業をしながら懐かしい感じがしました。
結果は、ばっちりです。調子よくなりました。
３０００回転で発進できるようになりました。(４ストと違って、２ストは３０００回転で発進できればOKだと思います。４ストはアイドリング回転数から、たいてい発進できます。)

ひさしぶりの２ストですが、やはり低速トルクはないですね。
３０００回転で発進はできますが、４０００回転は回して発進しないと、とろくて流れから遅れます。
信号グランプリに勝つにはｗ、６０００回転で半クラスタートしないと駄目です。

２速、３０〜５０キロぐらいで曲がる低速コーナーが遅いです。
１速だと吹け切ってしまうし、２速だと加速が悪いので、立ち上がりで半クラを使わないと駄目です。

Uターンも難しいです。
３０００〜４０００回転まわさないと、トルクがほとんどかからないので、速度１０キロとかのUターンは、クラッチをつないだままだとバランスを保つのが困難です。
ここでも鬼の半クラが必要です。
ジムカーナには向かないバイクです。

NSRは、チャンバーかえないと、あまり速くならないバイクなので、換えようと思っていましたが、低速がより使いにくくなる事が予想できるので、少し悩んでしまいます。
まぁ、でも、この乗りにくさも２ストの醍醐味なんでしょうけどね。

続いてバーディー９０(４ストです)
こちらは、外す前に、まず調整からやろうと思いました。
まず2次エアの確認。
2次エアとは、キャブレターより後方でエアが混入することを言います。
２次エアが入ると、ガスが薄くなるので、調子が悪くなったり、最悪エンジンが焼き付いたりします。
アイドリング状態で、キャブとエンジンの間のエキマニ等にパーツクリーナーを吹いてみます。
なんとアイドリングが変わるじゃないですか。
つまり２次エアが混入しているということです。

一度キャブを外して、付け直して、再びパーツクリーナを吹きました。
アイドリングは変化しなくなりました。
でも、このままでは駄目です。
２次エアが混入してる状態でのセッティングになっているので、調整が必要です。
幸いノーマルエンジン、ノーマル吸排気系なので、ジェット類は変更する必要がないです。
エアスクリューとアイドルスクリューの調整だけです。

この部分の調整は人によって考え方が違います。
私の場合は、まずエアスクリューでアイドリングが一番高くなるところを探します。
そして、アイドルスクリューで規定アイドリングに調整します。
次に、エアスクリューで、低回転の空ぶかしで吹けが良く、回転落ちが悪いところを探します。
ここは教科書通りだと、回転落ちが良いところを探すのですが、私は逆にしています。
理由は経験上、低速での回転落ちが悪いほうが、エンストしにくく、加速も若干良く、アイドリング回転数を低くできるからです。

次は試乗しながら、エアスクリューを右と左にそれぞれ8分の１回転ずつ動かして、乗りやすい調子の良いところを探します。
３つを比較して、最初の位置が一番調子良ければ、これでセッティング終了です。

仮に右に8分の１が一番調子良ければ、さらに右に8分の１動かして、また試乗します。
これを続けて一番調子の良いところを探します。

ちなみに、エンジンに近いほうのネジがアイドルスクリューで、エアクリーナー側がエアスクリューです。アイドルスクリューのほうが大きいことが普通だと思います。
小さな調整ネジが一つしかない場合は、エアスクリューのみでアイドルスクリューがないタイプのキャブレターです。

バーディーも調子よくなりました。
今までで一番調子よくなりました。
購入当初のメーカーのセッティングより、自分のセッティングのほうが出だしが若干良くなりました。(同じバーディー２台乗ってるので、メーカーのセッティングと比較ができます)
少し面倒ですが、単気筒のキャブのセッティングは難しくないので、人任せにしないで自分でやったほうが良いと思いました。
2次エアの混入は、業者にOHを依頼した時になった可能性が高いです。