心学「尽くす」
人に尽くすことが五徳「仁・義・礼・智・信」の実践でもある。しかも、「尽くして求めず」の心が正に「仁徳」である。尽くして見返りを期待しなくとも、その仁義は十分に返って来る。その動きが円相である。
円は右に投げれば一周廻って自分に戻る。右でも左でもその投げた点に戻る。
もし、尽くした行為に対して見返りを求めるならば、円を描くことができない。途中で引き返すからである。途中で戻りはするが、それ以上は進まない。円が描けなければ「心は円やか」にならない。
人間の行為は円の動きに則して元に戻るようになる。善を投げかければ善が戻り、悪を投げかければ悪が戻る。人に尽くせば、その恩義は自分に戻る。
なので、無理して見返りを求めることはない。それが「道理の徳」である。
円周はその間多くの人に影響を与える為に、投げた時点よりも質量が増えても戻って来る。善は善を増やし、悪は悪を増やし、仁は仁を増やし、義は義を増やし戻る。見返りを求め、途中で善を戻してしまえば、善の量が増えずに戻る。
「尽くして求めず」の原理である。
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心学道場「恕庵」 円相を書く修養
円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」
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