昨年12月に新調したメガネが気持ちよくフィットしない。なので、買った眼鏡店に行って調整してもらいたい、と年末から思っていた。
今日が仕事始めという人が多く、クルマも混んでいることだろう。眼鏡店まで通常でも40分なので通常のルートだと1時間か……。
が、欲求を抑えられず、本日、クルマで行くことにした。
午前11時、ナビの案内とは90度違うルートを思い描いた。確実に渋滞しているエリアを外し、ちょっとした山越えありのルートだ。
この作戦がまんまと的中し、わずか25分で眼鏡店に到着。
固定観念というのはあらためるに難し。なんだ、ためしてガッテンじゃないか。最短ルートはこれだ、とはなから思い込んでいたのだが、もう少し頭を柔軟に使えよ、と反省したのだった。
眼鏡店で、12月に買ったメガネも含めて3本、調整してもらった。いずれもこの眼鏡店で買ったものだ。店に客が少なかったこともあって、2人も店員さんが対応してくれた。
3本のフィット調整をやってもらって、駐車場に戻った。が、12月に買ったメガネはまだイマイチな感じがあったので、悪いなぁと思いつつ店に戻って、再度わがままを言って調整してもらった。この人、もう一人の店員さんと較べて、技術があるなあと感心。一発で私の望みどおりに調整したのだった。
帰りも渋滞にはまったく遭わず、気分よくドライブが出来た。
昼イチ、mixiのニュースに出ていた「週刊SPA!」の女子大生差別記事をdマガジンを使って読むことにした。dマガはこのようにバックナンバーが読めるのが便利だ。
サヨクのTwitterでもこの記事が話題になっていて、拡散されていた。「ヤレる女子大学生ランキング」で大学名が挙げられているのはセクハラ以外なにものではない、と。それで発行元の扶桑社は謝罪したと、ニュースに出ていたのだった。
この号はまだ雑誌もその記事も残っていたので読むことが出来た。そもそもの特集タイトルは<ヤレる「ギャラ飲み」実況中継>で、どこまで事実なのかは怪しいものだが、それなりによく出来た記事だった。かなり丁寧な取材を重ねて書かれている。
「女子大生ランキング」は記事のほんの一部で、しかもギャラ飲みマッチングサービスを運営する代表者によるランキングだった。
ギャラ飲みとはお金を払って若い女性が食事や飲み会に来てくれるサービスで、昨年三田佳子の覚醒剤息子が親からもらうお小遣い(月に200万円だとか)にあかせて女の子を調達していたことでメジャー化した。
で、記事を読んでいるとギャラ飲み界を席巻する巨大サークル代表「ひとみん」なる女性が出ていて、彼女の下に約3千人の女性が登録しているという。飲み会に出るだけで1回に最低1万円、場合によっては3〜5万円の報酬だそうだ。「パパ活」も支援するとひとみんは語っている。
特集記事全部に目を通してみると、ランキング自体はよろしくないと思ったけれど、可愛らしさや若さは金に換えてこそなんぼ、みたいな女子大ギョーカイの「がめつい資本主義」はええのか、と茶化したくなった。ある意味、「援助交際」よりもたちが悪い。ギャラ飲み思想というのは性の階層化に拍車をかける。金を持っている男は〇、ビンボーな男はXというように。
以前、友だちにしてマイミクのTが「早稲田の女子はなぜブスなのか」という新書企画を立て、私に見せたことがあった。小保方晴子騒動直後のことだ。そのとき私は「ブス」という一種の差別用語を使っていいのか、と思ったこともあって、「早稲田の女子はなぜ尻軽なのか」という案を思いついたことがあった。結局、版元に持ち込まなかったのでこの企画は消えたのだが、週刊SPA!の記事「ヤレる女子大」はダメだが、早稲田の女子大生をブスだとか尻軽だと決めつけて、粋な版元だと企画が通る可能性がある。それは早稲田が上位校だからで、差別の対象に入っていないからとも言える。さらに新書一冊ともなると、早稲田女=尻軽という図式を説明するだけでは到底もたず、早稲田論になるわけだから、ほいほいと「早稲田女子に対する差別だ!」という抗議は受けにくい。読者の早稲田女子が声を上げるとも思えない。
SPA!の記事を読んだあと、こんな回想までしてしまったのだった。
夕方、ある地方美術館の閉館時間10分前に電話をした。
「つかぬことをお聞きしますが、美術館付近は雪の心配、どうなのでしょう?」
ということを聞きたかった。そこで開かれている特別展に足を運びたいのだが、積雪が少しでもあるようであれば、マイカーはノーマルタイヤゆえに行けない。
電話に出られた女性は不意を付かれた質問らしく、一瞬絶句していた。
あまり雪の降らない場所らしい。とても感じのいい受け答えだった。
雪の心配がないのならドライブ旅行をしようかな。いま、前向きになっている。
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